体育を見学する女子に嫌味を言うA君
私の中学校には、両親が好きな時間にきて授業を見学できる自由参観日がありました。ある自由参観日、体育でバスケットボールをすることになったのですが、1人の女子が生理痛のため授業を見学していました。
見学している女子を見ると、A君はいつものように「いいよなー、女子はー。生理でしんどいですってサボれるんだからー」と嫌味。もちろん周りの女子や先生は注意をし、ほかの男子も冷たい目でA君を見ていました。
A君に激怒したのは……
しかし、A君の嫌味は止まらず、「俺も女に生まれたかったー! 授業サボりたーい!」と発言し、見学していた女子は泣きそうな表情に。
そのとき、体育館の入口のほうからA君に対して「いい加減にしろ!!!」と顔を真っ赤にして怒っている男性が歩いてきました。最初は女子のお父さんかと思いましたが、A君はその人を見ると顔を青くしながら「父さん!!!」と絶句。その男性は、A君のお父さんだったのです。
A君のお父さんは女子に頭をさげて謝罪し、何が起こったのか理解ができずに突っ立っているA君の頭をつかみながら下げさせました。
生徒と保護者からは拍手
A君のお父さんはA君に向かって、「女性は毎月、1週間、動けないほどの腹痛に耐えながら生活しているんだ。お前のお母さんもそうだ。動くのもつらいのにお前のごはんを作って洗濯をしている。それがお前にはわからないのか!」と激怒。
「世の中の女性をバカにするな。俺の大事な奥さんを、お前のお母さんをバカにするな!!」と続け、生徒と保護者からは拍手が起こり、やっとA君は自分の口から女子に謝罪をしたのでした。
A君は家でも説教されたようで、それ以降は女子に対して嫌味を言わなくなりました。また学校では、女子だけが受けていた生理の授業を男子も受けるべきではないかという話になり、性別に関係なく生理を勉強する時間ができました。
著者/櫻井 藍
作画/まっふ
監修/助産師 松田玲子
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