初めての育児で疲労に限界がきた私は
初めての育児や夜泣きの対応に追われ、精神的にも肉体的にも疲れ切っていた私は、ある休日に「娘に離乳食をあげておいて」と夫に頼み、横になるために寝室へ。しかし、夫は「一口の量ってこれくらい?」「口開けないけれど、どうしたらいい?」「これ全部食べさせるの?」と、休んでいる私に何度も質問してきます。
不慣れなので仕方ないとは思っているものの、疲労のせいでイライラがマックスに。精神的に限界だった私は、気づけば家を飛び出していて、吸い寄せられるようにカフェに入っていました。久しぶりのひとり時間。静かな空間でゆっくり過ごせたことで、さっきまでイライラしていた気持ちがすうっと落ち着くのを感じました。
一方、離乳食をなんとか娘に食べさせた夫は私が家にいないことに気づき、スマホを置いていったため連絡がつかない私を、娘を連れて車で探し回ったそう。あちこち探し回るうち、ガラス張りのカフェのカウンターに座る私を見つけたようです。
気持ちが落ち着いた私は、帰宅後に夫と話しました。すると夫は、「育児は特にわからないことばかりで、“自分からしよう”となかなか行動に移せなくて……。だとしても、やる気を見せないと頼みにくいよね、ごめん」とやさしく謝ってくれました。
今回の出来事で、夫も私と同じように、初めての育児に戸惑っていたことに気がつきました。今後はお互いの気持ちを伝え合うことやコミュニケーションをとることを忘れず、夫婦で協力して育児に取り組もうと、夫と話し合うきっかけになった出来事です。
著者:石本かの子/女性・主婦。0歳の女の子のママ。ガーデニングが趣味のため、庭のあるマイホームを建てるのが夢。娘の育児に追われる日々だが、少しずつ感じる成長に癒されている。
イラスト:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています