発語し始めて、一生懸命に何かを伝えようとしている赤ちゃんは、とっても愛らしいですよね。わが家でも、発語を始める前は、最初に呼ばれるのはパパかママかとドキドキしていました。ところが予想外の展開が……!?
「ママ」じゃなくて「ババ」!?
わが家の娘が生後9カ月のころ、「パパ」という言葉はすぐにはっきり言えるようになりました。ところが私のことは「ママ」とはっきり言えず「ババ」と呼ぶのです。相手は赤ちゃんだとわかってはいても、ちょっとショックでした。
「ババ」と言われると、「ばあば」と言われているような気がして、何だか悲しい気持ちになってしまいました。ごはんのことは「マンマ」と言えるので、「マ」が発音できないというわけではありませんでした。できれば早く直したいと思い、育児相談で保育士さんに相談してみることに。
「ママ」とはっきり言えない理由
保育士さんいわく、「いつも目の前にママがいて、そこにいるのが当たり前になっているから、それほど一生懸命になって呼ぶ必要がないからだと思います。めずらしいことではないですよ」とのこと。
私は、ニコニコ、キャッキャとほほ笑む娘を見ながら、あまり気にせずに様子を見ようと思いました。そのうち、ワンワン(犬)やブーブー(車)など、多くの単語が言えるころには「ママ」と発音できるようになったので安心しました。
言葉がどんどん増えていった!
1歳3カ月で保育園へ通い始めると、言葉がどんどん増えて、単語を並べて言えるようになってきました。
朝、洋服を選んでいると「ピンクいいの(着たい)」と知らない間に色まで覚えていたり、お迎えに行くと「てんてい(先生と)ボールしてたの」などと言葉を並べて話します。楽しそうにたくさん話すわが子の姿はたくましく、自信にあふれているようにも感じました。まわりの声をたっぷり吸収して、どんどん成長しているんだと実感しました。
私のことも義母のことも「ババ」と呼んでいたときは、ちょっとショックを受けましたが、義母は初孫に呼んでもらえたことをとてもよろこんでいました。過ぎてみればほんのひとときのことですが、初めての育児だったので、とても心配だったことを覚えています。(TEXT:ママライター斉藤あや)