42歳で着たときはまったく問題なかった喪服
46歳、押しも押されもせぬアラフィフとなって数カ月のときのこと。職場関係の不幸ごとが舞い込みました。お通夜はなく、告別式のみの開催とのこと。とてもお世話になった方なので、ぜひ参列をと思いました。お通夜がない分、告別式まで少し時間があったのが、今思えば不幸中の幸いだったのです。
「そういえば喪服、久しぶりに着てみたほうがいいかも……」と思い立ちました。前に着たのは4年前、42歳の大叔父の葬儀のときです。あのときはすんなり着られたし、きっと問題ないだろう……と思いたい自分と、この4年でぐっと体形が変わった自覚もあって不安を抱える自分と、半々の気持ちで4年ぶりの喪服に袖を通すことになりました。
4年間で大きく変わったことは3つ
袖を通した最初の感触として、サイズは何とかなったという印象でした。ですがショックだったのは、四十肩の私には、後ろのファスナーを上げることができない! 四苦八苦して15分ほどかけてようやくファスナーを上げました。ほっとして鏡を見たところ、ワンピースの丈が膝下ギリギリなことに気が付きました。
アラフォーでは気にならなかった着丈ですが、アラフィフには膝下ギリギリの喪服は厳しい……。しかもワンピースのサイズは9号で何とかセーフだけど、ジャケットは何と7号で、ボタンを留めると見た目にも窮屈感が……。
後ろのファスナー、着丈、ジャケットの窮屈さ……この3つの問題をこのままで良しとするか、今後の50代以降の人生このままの喪服で良いのか、考えさせられるきっかけとなりました。
50歳オーバーの先輩に相談してみると…
25歳のときに買った喪服を20年着たという事実と、それがアラフィフの自分の体形には合わなくなっているという現状。これは女性の先輩に話を聞くしかない!と考え、職場の同じアラフィフ仲間で、私より5歳上の50オーバーの先輩に相談しました。
そうすると先輩は、「私も28歳で買った喪服は48歳で買い替えたよ。これからまだ20年着るんだから、これからの自分に合うものに買い換えるのがおすすめだよ」という回答。もう迷う理由はなくなり、その週末に買いに行くことに決めました。
いざ買いに行くと、20年前とは喪服の作りがまったく違う! 後ろファスナーのものなんてなく、すべて前ファスナーで、しかもワンピース1枚でも上着を着ているように見える作りになっています。私は11号を選び、着丈もしっかり膝が隠れる安心な1枚を手に入れることができました。
まとめ
そして迎えた告別式当日は、着心地もサイズも今の自分にぴったりの喪服を着ることができ、見た目や窮屈感などを気にすることなく、故人とのお別れに集中することができました。「アラフィフになっても20代と同じ喪服を着ていてはいけないよ」と、故人が最後に気付くための時間をくださったのかもとも思っています。
今後きっと喪服を着る機会は、これまでより増えることでしょう。でもこれからの私は、どんな急な不幸ごとにも慌てず駆けつけることができます。これからの20年をともに過ごすであろう喪服を、大切にメンテナンスしていこうと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
イラスト/sawawa
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著者:まっちゃ
40歳で再び独身に戻った、バツ2シングルマザー。30代まではボディラインにも肌にも自信あり。40代初期はプロポーションを褒められたり、そこそこモテたりでいい気になっていたが、40代半ばになり加齢の現実を徐々に目の当たりにしている最中。