子どもが生まれ、保育園難民になった私は、仕事を辞めて専業主婦になりました。仕事を辞めたとはいえ家事や子育てをしているので、私たちに上下はないとわかっていましたが、それでもお金を稼いでいるのは夫。
そう思って、より一層夫を気遣うようになっていました。
気遣って当たり前!?
夫はだんだんと気遣われることを当たり前に思うようになりました。気を遣われて当然、夫婦平等だという素振りを見せると、途端に苛立ちを見せます。
そんな私たち夫婦を見て、娘まで夫に気を遣うようになってしまいました。夫の一挙一動にビクビクする娘……。このままで良いワケがありませんが、夫の「俺様」感はエスカレートするばかり。
私は頭を抱えていました。
娘の変化
しかし、娘がお友だちの家に泊まりに行ったことをきっかけに、夫との親子の関係性が変わり始めました。お友だちの家ではパパとママが平等で、互いを気遣いながら生活していたそう。
自分の両親との違いを目の当たりにした娘は、疑問を夫にぶつけるようになりました。
「なんで毎回お皿はママが洗うの?」
「パパだけ洋服を脱ぎっぱなしでもいいの?」
娘の「なんで?」に答えられない夫は、娘を無視するばかり。呆れてしまいます。
気遣いとは…?
ある日、娘が昼ごはんにラーメンを作ってくれました。おいしそうな匂いにつられてリビングにやってきた夫は「俺が高血圧だって知っていてラーメンだなんて! もっと気遣え!」と大声を出します。
しかしテーブルに置かれたラーメンは私と娘の2人前。「高血圧のパパを気遣って私たちの分しか作らなかったよ。これも気遣いでしょ?」と娘は言いました。
さらに「パパは私たちがおいしくごはんが食べられるように二階に行ってて! それくらいの気遣いできるでしょ?」と娘に言われ、夫は何も言い返すことができませんでした。
口の立つ娘に夫は敵わないでしょう。毎回言い負かされるうちに、自分の愚かさに気づいてほしいと願うばかりです。
気遣いをすることで相手が喜んでくれ、気分が良くなるということもあります。求めてばかりではなく、相手に与えることで得る喜びもあるのだということを、早くわかってほしいものです。
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