夫に対して盲目になっていた私
現在、結婚生活13年目の私と夫。付き合って数年で同棲を始めたころの私は、今よりも夫を甘やかしており、相手の嫌なところもすべて許していました。
たとえば、靴下を裏返しで洗濯に出されても、「このくらい私がやってあげればいい」と考え、マザコンだなと感じる部分も、「母親を大切にできる男性って素敵!」と解釈。家事を手伝ってくれなくても、「仕事で疲れてるんだよね」とすべて良い方向に捉えていたのです。
夫のことが好きすぎて、盲目になっていたのだと思います。
汚すぎる夫の行動とは…
しかし、そんな中でもびっくりとしたと同時に、百年の恋も冷めるような事件がありました。それは夫がハンカチに鼻をかんでいたこと。夫は風邪をひいてどんなに鼻水が出ようが、ティッシュではなくハンカチを使って鼻をかみ、そのハンカチをポケットに戻し、手を拭くときなどにも使います。
汚すぎる行動に私は思わず衝撃を受けてしまい、そのときだけは夫に「ハンカチじゃなくてティッシュを使ったら?」と話してみました。
すると、夫いわく幼少期からハンカチを使用して鼻をかんでおり、ティッシュでは皮膚が荒れてしまうとのこと。彼の気持ちはわかりますが、とはいえ、私は彼の鼻水のついたハンカチを洗濯したくなく……。
「それならば、自分でハンカチについた鼻水を洗い落としてから洗濯に出してほしい」と伝えることに。すると、しばらくは自分で洗っていたようですが、面倒になったのか、いつの間にかティッシュを使うようになっていました。
実家にいたころは、鼻水のついたハンカチを毎日、母親に洗ってもらっていたそう。いくら彼のことが好きでも、私はそこまではできない……と感じた出来事でした。
著者/中村りお
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