わが子は生後5カ月に、咽頭が腫れる「クループ症候群」で入院をした経験があります。あれから約1年後の秋。わが子は風邪をひいていたのですが、夜中に突然呼吸が苦しそうな状態に。クループ症候群を発症したときの記憶がよみがえり、夜間急患センターへ走った体験談をお伝えします。
ただの風邪だと思っていたら……
わが子が1歳6カ月ごろ、鼻水をたらしコンコンと咳をしていました。発熱はなく機嫌もよかったので、様子を見ることに。
ところが夜中0時を過ぎたころ、隣で眠っていたわが子の呼吸音の異常に気付いたのです。ゼイゼイ、ヒューヒューと聞こえます。そのとき、過去に同じような経験をしたクループ症候群の記憶がよみがえりました。呼吸困難に陥る危険性があると感じ、夜間急患センターへ足を運びました。
血中の酸素濃度が低い。点滴と吸入処置
わが子を抱きかかえると、明らかに呼吸が浅く苦しそうです。痰がらみの咳が出始め、車で移動中に嘔吐も。夜間急患センターに到着すると、血液中の酸素濃度を測る機械を指先につけました。値は「94~95」です。血中の酸素濃度が低いため、点滴と吸入処置をおこなうことになりました。症状が落ち着かなければ入院という話も……。
わが子の急変に気づき、夜間急患センターへ来て正解でした。日中は元気でも、子どもはいつ急変するか分かりません。
「気管支喘息」だった
診断の結果「気管支喘息」と言われました。気道が炎症を起こし、空気の通りが悪い状態です。症状の程度はさまざまですが、わが子の場合は咳や痰が出やすくなり、ゼイゼイやヒューヒューといった呼吸音が目立ちました。
処置後にいったん症状が治まり、入院はなしに。翌日にかかりつけ医を受診し治療をおこないました。1週間くらいで症状が落ち着いてひと安心です。ただの風邪だからと油断はできませんね。
乾燥する季節は風邪をひきやすく、ウイルス感染も気になります。わが子の気管支喘息は風邪がきっかけでした。病気をしたときは、発熱していなくても病院を受診しています。子どもを観察する、早めの受診の大切さを改めて痛感しています。(TEXT:ママライター田中由惟)
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。