トモさんの母はいわゆる「毒親」。トモさんの物を勝手に捨てたり、物をねだると暴力をふるったり、弟だけかわいがったり、トモさんに家事を押し付けたりと、当時トモさんは大変な思いをしていました。
遠足にカノコちゃんとお揃いの服を着て行こうと約束していたのに、母親に洋服を捨てられたり、学校で流行っているシール帳やゲームをねだると、「ウチにそんなお金はない!」と言って殴られ、母親はまったく取り合ってくれませんでした。
毒母からひどい仕打ちが続いて……
結局トモさんがクリスマスプレゼントにもらったのは、ペットボトルのお茶1本だけ。お年玉もありませんでした。それなのに弟はゲーム機をもらい、お年玉も一万円……。
トモさんがゲームを買ってもらえなかったことを知ったカノコちゃんは、家で一緒にゲームをしようと誘ってくれました。
カノコちゃんからクリスマスプレゼントとしてシール帳をもらったトモさんは、うれしさのあまり涙を流します。
しかし帰宅後、母親にシール帳を見つかってしまい、弟が欲しがるからという理由でビリビリに破られてしまいました。
別の日、カノコちゃんの家から帰宅したトモさんは、「帰ってくるのが遅い!」と母親から叱られます。門限の5時は過ぎていませんでしたが、「私の腕時計では5時なんだよ! 次5時過ぎたら絶交させるよ!」と母親はまったく取り合いません。
母親の命令で夜ごはんを作るトモさんですが、その最中も母親は背後で文句を言い続けているのでした。
トモさんの意思や友だち関係をことごとく否定し、自分に従わせようとする母親。
せっかくカノコちゃんにもらったシール帳も破ってしまいます。
夕方の帰宅時間を守っているにも関わらず、トモさんに難癖を付け続ける母親は、自分の鬱憤をトモさんにぶつけているようにも見えます。
このような家庭環境で、トモさんにカノコちゃんのような友だちがいることがせめてもの救いですね。
尾持トモさんのマンガは、このほかにもブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。