友人におすすめされた布ナプキン
大学時代、ウィンドウショッピングをしているときにたまたま入った雑貨屋さんで、私は初めて布ナプキンに出合いました。偶然にも一緒にいた友人はすでに使ったことがあったらしく、これまで使っていたナプキンのような不快感がなく、肌荒れもしにくいとおすすめされました。
そんな友人や店員さんの後押しもあり、私も試しに2枚購入してみることに。そして、とりあえず経血量の少なくなる生理の終わりごろに使ってみることにしました。
すると、友人の言葉通り、肌当たりがとてもよく快適に過ごせたのです。購入してよかったと思いました。
外干しされていた布ナプキン
その後、生理中に実家に帰省する機会があり、布ナプキンを持っていくことに。生理終盤ころにいつも通り布ナプキンを使い、使用したものは手洗い後に洗濯機へ。
翌朝、私の布ナプキンは見えないように配慮されつつ、母により外干しされていました。実家は田舎で近所に人も少ないということもあり、洗濯物は外に干すのが当たり前。外干しされていることは、そこまで気にしていなかったのですが……。
洗濯物を取り込む係だった祖父が…
私の実家では、当時70代だった祖父が洗濯物を取り込む係でした。いつものように祖父が洗濯物を取り込んでいたのですが、そこには私の布ナプキンが……!
祖父は、ひらひらと風になびいている私の布ナプキンを「なんじゃこれ?」と言わんばかりに不思議そうに見つめていました。その様子をタイミングよく外出先から帰宅した私が目撃してしまったのです。
洗濯済みできれいな状態の布ナプキンとはいえ、自分が使用していた布ナプキンを祖父に見つめられ、なんだかとても恥ずかしい気分になってしまいました。
その後、取り込まれた洗濯物を畳む係の祖母に布ナプキンを直接見せて「これ、なにかわかる?」と聞いてみたところ、祖母は「ハンカチ?」と言っていました。高齢の祖父母には布ナプキンは馴染みがなく、わからなかったようです。恥ずかしさもあり、祖父母にはハンカチということにしておきました。
本来は恥じる必要のないことなのかもしれません。しかし、私としては下着と同じ感覚で異性に見られたくはないものだなと感じて……。同じことが起こらないよう、今帰省する際は、布ナプキンではなく通常の生理用ナプキンを持っていくようにしています。
著者/鬼頭いちか
イラスト/おみき
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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