寝不足のままダッシュで飛行機へ!
家族で海外旅行に行ったときの話です。初めての海外旅行に心躍らせていた私は、旅行前日の深夜まで海外旅行にまつわる動画を観ていました。そのせいで旅行初日の朝、大幅に寝坊してしまったのです。さらに、寝不足の眠たい目を擦りながらベッドから起き上がると、不運なことに生理が始まっていました。
その後、急いで生理用品をかばんに詰め込んだ私は、「早く準備しなさい!」と玄関で待ちくたびれている母のもとへ。そして、朝ごはんを食べる時間もトイレに行く時間もないまま、バタバタと駆け足で羽田空港行きの飛行機に飛び乗ったのです。
着陸まであと数分…だけど我慢できない!
その後、羽田空港行きの飛行機に乗っている私たち乗客を、台風による暴風が襲いました。実はこのとき台風シーズン真っ只中の9月で、この日は直撃ではないものの台風の影響をおおいに受け、飛行機は羽田空港に着陸できるかわからない状態になってしまいました。
ハプニングに見舞われたのは、あと数分ほどで羽田空港に着陸するとアナウンスが流れたときでした。「あと数分耐えて空港のトイレに行こう」と尿意を我慢していた私は、暴風による飛行機のぐわんぐわんとした揺れで、気持ち悪くなってしまったのです。「もう少しの辛抱だ! 頑張れ私!」と自分を鼓舞したのですが、ここで生理痛がズシーンと重くなってきて、吐きそうなくらいに気持ち悪くなってしまいました。
その後、飛行機は一度着陸を試みたものの、悪天候のためしばらく上空を旋回することに……。そのアナウンスが流れた瞬間、我慢の限界を迎えた私はCAさんに声をかけてトイレに駆け込みました。
空腹状態で尿意を我慢していたことに加え、乗り物酔いや生理痛にも襲われて体調は最悪です。CAさんから「できるだけ早く席に戻ってきてください」と言われたものの、吐き気と激しい生理痛でしばらく身動きが取れず、狭いトイレの中で座ったまま2回ほど吐き、やっとのことでトイレから出ることができました。
私が原因で着陸できない!?
トイレから出ると、多くの乗客たちが白い目で私をジーッと見ています。どうやら、私がトイレにこもっている間に着陸にチャレンジするという機内アナウンスがあったようですが、私が席を外していたため、着陸できなかったようでした。
CAさんは、母に「トイレにいる娘さんにお声をかけてもいいでしょうか?」と許可を取ってから、トイレのドアを叩きながら私に出てこられるか聞いていたらしいのですが、生理痛と吐き気に耐えていた私はいっぱいいっぱいで、飛行機のエンジン音も邪魔してCAさんの声が聞こえず、意思疎通が取れなかったのです。
私がトイレにこもっていたせいで、飛行機は再び空を旋回する事態となってしまいました。
今回の事件の原因は私にあります。体調不良になったのは前日の寝不足の影響が大きかったと思いますし、同じ飛行機に乗っていた乗客のみなさんには、迷惑をかけてしまって心から申し訳なく感じています。
今後は他の人たちに迷惑をかけないためにも、旅行の前日にはしっかり寝て、当日の朝はきちんと朝食を食べるようにし、万全の体調で旅行に臨むようにします。また、旅行と生理が重なって下腹部が痛み始めたら、早めに鎮痛薬を飲むようにしたいと思います。
著者/月野結
作画/モリナガアメ
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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