どうしてそんなことが言えるの…
これは、娘が3歳、息子がおなかの中にいたころのお話です。
妊娠9カ月目のころ、妊婦健診に行ったら即入院と言われました。切迫早産で、絶対安静が必要とのこと。まだ幼い娘を残して急に入院するのは心配で、医師にどうにか自宅で過ごせないかと相談もしましたが、医師の指示通り入院することに。わが家は転勤族で両実家とも遠方でしたが、翌日には義母が来てくれて、3連休というタイミングだったので、夫と一緒に娘のお世話をしてくれました。
しかし、義母も週明けには仕事があるとのことで帰らなければならず……。連休最終日に、私のお見舞いに来てくれました。遠いところから娘のお世話のために駆けつけてくれた義母へ心からの感謝を伝えようとしたのですが、義母はなんと、開口一番に「退院か一時帰宅はできないの? 明日から息子が仕事と子どものお世話を全部ひとりでするのよ? 大変でかわいそうじゃない……」と言ってきたのです。仮に家に戻れたとしても家事や育児ができる状態ではないし、医師に絶対安静と言われている私に対して、どうしてそんなことが言えるの? とショックを受けると同時に、とても腹が立ちました。それに、明日からは私の母が泊まり込みで娘のお世話をしてくれることになっています。そのことは義母も知っているはずなのに、「息子が全部ひとりでする」と思い込んでいることにもモヤッとしました。
夫に連絡を入れ、私がどのような状況なのか、どうして退院も一時帰宅もできないのかを夫の口から義母に説明してもらい、何とか理解を得ることに成功。しかし、言われた言葉はずっと心の傷として残り、産後何年経っても忘れられません。おそらく、一生忘れることはないと思います。 何か人に言葉をかけるときは、相手の状況や事情をよく考えて配慮することがとても大切だと、改めて感じた出来事です。
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作画/さくら
著者:春川 桜
10歳の娘と7歳の息子がいる4人家族です。10数年ぶりに時短で仕事を再開した。