物静かな同級生
大学時代、音楽サークルで出会った同級生のなかに、とてもシャイな男子がいました。彼はひとりでいることが多く、私はあいさつくらいしかしたことがありませんでした。
そんなある日、サークルの飲み会でたまたま彼の隣に座る機会があったので、話しかけてみることに。「どこに住んでいるの?」 から始まり、ゼミやバイトについて質問しましたが、彼は「うん」「ちがう」「そう」などひと言でしか返してくれません。困った私は、恋愛の話題なら盛り上がるかもと考え、好きな人のタイプについて聞いてみることにしました。
結婚相手の条件について語る彼
すると、彼はいきなり目つきが変わり、好きなタイプというよりも、結婚相手の条件について饒舌に語り始めたのです。「背は低めで、料理がうまくなければダメ」「共働きが必須で、お互い家事を分担しながら家庭を大事にすること」「子どもは絶対に2人欲しい」など……。
さらに彼は、「結局、女性は偏差値だから。ぼくと同じ偏差値の人と結婚する」とも発言。建設的な会話をするためには、相手に自分と同等の偏差値が必要と考えているよう。その内容と条件の多さに、私を含め彼の話を聞いていた人々はドン引き。それ以降、彼と会話をすることはありませんでした。
数年後、偶然再会すると…
大学卒業後、私はある金融会社に就職したのですが、仕事先でこの「偏差値男子」とまさかの再会を果たします。
同じ業界の勉強会で久しぶりに会った彼は、やけに饒舌になっていました。「久しぶりだね。元気にしてた? 会えてうれしいよ」と、まるで旧友に会ったかのようなあいさつをされ、私は違和感を覚えましたが、ビジネスの場ということもあり笑顔で名刺交換をして、当たり障りのない会話をして帰りました。
すると次の日、社用メールに彼から「今晩空いてる? きれいになっていて驚いたよ。久しぶりに飲まない?」とのメッセージが! まさかデートに誘われるとは思っていなかったうえ、社用のメールに送ってきたことに、私はまたしてもドン引き。
そして、偏差値で結婚相手を選ぶ彼の価値観に合わせ、「私は同じ会社の人としか話が合わないので、遠慮させていただきます」と返信しました。というのも、私が勤務するのは彼の会社よりも大手。本来であれば、付き合う相手を勤め先の規模で選ぶようなことはしませんが、彼とはもう関わりたくなかったため、そのような返信をしたのでした。
それ以降、彼からの連絡は一切なくなりました。結婚相手に何を求めるかは自由ですが、偏差値を結婚条件に挙げた人は、あとにも先にも彼だけです。
著者/大野 肉美
イラスト/マメ美
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