夫が使った金額
買い出しから帰宅後、夫は「寝てていいよ」と言うので、私は寝室で横になりました。なんと夫は、2歳の双子の子どもたちの食事や風呂、寝かしつけまでひとりでしてくれたのです。子どもたちが寝静まった後、私は夫を労うためにリビングへ。
すると、テーブルの上にはファストフードなどが散乱していたのです。冷蔵庫には、大トロやウニの入ったパック寿司も。とりあえず何か食べ物を買えば良いと思った夫は、一晩で7,000円近くもお金を使ってしまったのです。
夫の言い分
私は、「作ればもっと安く済んだでしょ」と文句を言いました。夫は「作ってなんて言われてないし、料理できないもん」と言うので、私は「これでも見て勉強しなさいよ」とある料理研究家の動画を夫に見せました。
家庭によくある調味料を使って簡単においしく作る方法を教えてくれる動画を見た夫は、「料理って簡単そうじゃん。子どもも食べられそうなものはないのか?」と自ら動画を検索し始めたのです。
料理に対する敷居が下がった夫は、週に1度のペースで夕飯を作ってくれるようになりました。一晩で7,000円は痛い出費でした。しかし、今後もいつ私が病気になるかわかりません。今回の件で夫が少しでも料理に興味を持ってくれてよかったなぁと思いました。
著者:長谷川 なぎ
4回の体外受精の末、令和3年に男女の双子を授かった、2児の母。営業事務やコールセンターのオペレーター、イベントスタッフ、工場ワークや物流会社での肉体労働など、学生時代からさまざまな職種を経験。現在は、多彩なジャンルでライターとして活動中。