小さな子どもがいる家族向けのスペース
わが家の子どもたちが6歳、4歳、1歳だったころ、出先でごはんを食べようとしたときにフードコートを選ぶことが多くありました。
その日訪れたショッピングモールのフードコートには、小さな子どもがいる家族向けに、座敷にテーブルが置いてある小上がりのようなスペースが常設されていました。人気のスペースなので、順番に並んで使用する決まりとなっており、その旨が入り口に掲示されています。
並んで待っていると、50代ぐらいの女性がひとりで小上がりスペースへ入っていきました。誰かと待ち合わせかな?と思ったのですが、スペース内をウロウロしている女性。
すると、ある家族連れが席を立った瞬間に、女性は空いた席へ座ったのです!
まさかの行動に、他の客もあぜん!
女性の行動に並んでいた人たちもみんな驚き、ある家族の父親が「みんな並んで待っていますし、ここは子ども連れ優先の席と書いてありますよ」と話しに行ったのですが、その女性は無視。しまいにはスーパーで買ったであろうパック詰めのお弁当やお菓子を広げ、ひとりでもくもくと食べ始めたのです。周囲みんなが呆気に取られてしまいました。
その後、誰かがスタッフの方に伝えたのか、スタッフさんが直接女性へ話をしにいき、女性はしぶしぶ席を移動していきました。「誰が使ったっていいじゃない!」と抗議していましたが……。
普段はみんなマナーやルールを守り使用している場所で、こんなことが起きるとは思ってもいませんでした。公共の場をみんなで気持ちよく利用するためには、きちんとルールを守らなければいけないと改めて思う出来事でした。
著者:高山ななみ
2013年、2015年、2018年、2020年生まれの4人の子どたちと夫との6人暮らし。医療系の資格を保有。医療の知識や子育ての経験をもとに、ライターとして活動中。