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「お祝いにきてくれてありがとう♡」あざ笑う略奪女⇒私「復讐に来たのよ」計画を実行した結果、2人の末路は…

5年前、親友に彼氏を奪われた私。親友にも元カレにも反省の態度はなかったため、金輪際私は2人とかかわりたくないとすら思っていました。しかし、親友と元カレの結婚式に招待されたのです……。

当時、なかなか苦労人のバンドマンと付き合っていた親友。「お金がなくても楽しい!」と言っていたのですが、裏では大企業勤めで実家も裕福な私の彼氏と付き合っていたのでした。

 

私が親友に彼氏を紹介すると、すぐに2人は浮気を始めていたようです。5年も付き合った挙句の果てに、私は捨てられてしまったのです。

 

それから私と親友は疎遠に。しかし、浮気バレから半年後、親友は「彼と結婚するから式に友人代表として来てね!」と私に言ってきたのです……。

 

略奪女からの依頼

結婚式で友人代表としてスピーチをしてほしいと私に言ってきた親友。「ほかの友だちにも伝えちゃったし、みんな楽しみにしてるし」と外堀はすでに埋められていました。

 

「みんなには略奪婚って説明しているの?それでも友だちが出席してくれるの?」と聞くと、「やだ~!みんなにはちゃんと別れたあとに付き合った、って言ってあるの」「もちろんあなたとは今も仲良しだとも言ってあるわよ」と親友。交際期間はほぼ丸被りだったというのに……。

 

「招待状も送っておいたから!」「欠席なんて許さないからね!」と言って電話を切った親友。どうやら私は絶対に結婚式へ行かなければならないようです。しかも、スピーチまで用意して……。

 

私の席はどこ?

そして、親友たちの結婚式当日――。

 

式場のスタッフに聞いても、私の席はありませんでした。そして、スピーチを頼まれている友人は私とは別にいることも発覚。おろおろしていると、タイミングを見計らっていたかのように親友から電話がかかってきました。

 

「元カレと略奪女の結婚式に来るとはとんだお人好しね」

「能天気に私たちをお祝いしに来てくれてありがとうw」

「復讐のために来たのよ?」

「え?」

 

私は親友のことも、元カレのことも許せませんでした。そして、私と同じように新郎新婦を許せなかった人物がもう一人いたのです。私たちは手を組み、この結婚式には復讐するために来たのです。

 

 

友人代表として

親友から電話が来たあと、私は友人代表のスピーチを依頼されている友だちに頼み込み、スピーチを代わってもらうことに。彼女も私と親友の仲の良さを知っていたからか、快く代わってくれました。

 

マイクの前に立った私は、手招きをしてとある人物を呼び寄せました。それは、親友が付き合っていたバンドマン。スピーチが苦手な私は、彼と一緒にお祝いの歌を歌おうと計画していたのです。

 

親友と元カレに対しての恨みを込めた歌詞、そして、歌に合わせて浮気の証拠写真をスクリーンに映し出しました。浮気された当時から何かを察していたらしい友人席からは手拍子や拍手があったものの、両家の両親や親族席の空気はお通夜状態に。なんとか止めようと新郎新婦があたふたする様は滑稽でした。

 

翌日――。

 

 

元カレのご両親からは電話で謝罪がありました。しかし、元カレや親友からは「ふざけるな!」「式を台無しにしたんだから費用はお前たちが払え!」と連絡が。

 

親友に至っては「長年付き合った恋人に捨てられた惨めな負け組のくせに!」「将来有望な彼氏に捨てられた貧乏女と、全然売れないバンドマンのくせに、復讐なんて企んでるんじゃないわよ!」と言い出す始末。

 

そこで、私は元カレより自分の収入の方がはるかに高いことを教えてあげました。元カレと同棲していた部屋はすでに引き払って、今はコンシェルジュ付きのタワマンに住んでいることを伝えると、「え……?」と親友は言葉を失っていました。

 

さらに、親友が手ひどく振ったバンドマンの彼は、下積み時代を経て、現在は音楽プロデューサーとして活躍していることも伝えてあげました。ひたむきに音楽に取り組み続けた彼の努力がついに報われたのです。

 

「そんな……!」「あんたの彼は返してあげる!私は会社員の妻で終わるような女じゃないわ!」と言い出した親友。人妻になっても相変わらずの親友に、私は呆れ果ててしまいました。

 

その後――。

 

 

親友は元カレとなんとか連絡を取ろうとしたそうですが、すでに彼は連絡先を変更し、親友の連絡先を事前にブロックしていました。

 

一方、私はさらに昇進。恋愛に割く時間がなくなって、よりいっそう仕事に打ち込んだ結果かもしれません。今はタワマンでのんびりとした生活を送っています。

 

 

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