1歳のお誕生日には、一升餅のお祝いをしようと考えている人は多いのではないでしょうか。一升餅といえばその名の通りおもちで作られていますが、最近は“一升パン”なるものも登場しているんです!
一升パンの誕生のきっかけは?
一升餅のお祝いとは、一升(約1.8kg)のおもちを1歳の誕生日を迎えた赤ちゃんに背負わせるという日本古来の風習で、「一生食べ物に困らないように」「一生健康に過ごせますように」といった願いが込められています。
その風習にちなみ、2014年から一升パンを販売しているのが、横浜生まれの焼きたてパンのお店「ポンパドウル」。きっかけは、「1歳の誕生日をお祝いして一升餅を用意したいが、自宅でおもちを作るのは大変。なんとかパンで作ることはできないか?」というお客さまからの要望。そこからパン職人たちが試行錯誤し、一升餅と同じように丸い形をした一升パンが誕生しました。
名前入りの世界でひとつのパン
一升パンは、一升餅と同じ1.8kgのパン生地を使って焼き上げた、外はパリっと中はふわっとした食感のフランスパンです。パン職人が粉から手作りで焼き上げる、世界に1つしかないパンで、お祝いする人の名前はもちろん、動物やケーキ、季節のデザインなどを入れることも可能です。
スタートは一升餅の代わりとしてでしたが、最近は結婚や還暦のお祝い、記念日やイベントなどにオーダーする人も増えて、広がりを見せているそう。
パンなら赤ちゃんも一緒に食べられる!
人気の理由は、食べやすさにもあります。お祝いに使ったあとは、そのまま切り分けて食べることができますし、ポンパドウルの広報担当者によると、「サンドウィッチやチーズフォンデュなどにするのもおすすめ。フレンチトーストやクロックムッシュもお試しください」とのこと。1歳の赤ちゃんにおもちをあげるのはまだ心配ですが、パンでしたらやわらかくして食べさせてあげられそうですね!
一升パンは、ポンパドウルの全店舗で注文できるほか、インターネットでも販売しています。近くに店舗がない方は「ポンパドウルeショップ」をチェックしてみてくださいね! (TEXT:妹尾香雪)
協力:ポンパドウルeショップ(https://www.pompadour.co.jp/eshop/)