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「体を壊すよ…ねえ」僕の声は彼女に届いてる?ストイックな彼女とお別れすることになったワケは

僕は会社の後輩であった女性と交際していました。彼女は仕事だけでなく、プライベートでは資格取得に向けて勉強するなど、何に対しても一生懸命で、そのひた向きな姿勢に魅かれました。しかし、お付き合いを続ける中でそんな彼女の真面目な一面に、疲れてしまうようになったのです。

頑張る彼女を応援するのが楽しかった

彼女は僕の1つ年下でした。僕がいた部署に配属され、僕は彼女の教育係に。彼女は仕事にとても熱心で、僕の説明をしっかりメモし、わからないことはどんどん質問してくれました。その姿勢に最初は後輩として好感を持っていた僕ですが、いつしか好意に変わり、彼女が入社してから1年が過ぎたころ、思い切って告白。彼女も僕に好意を抱いてくれていたようで、交際がスタートしました。

 

付き合い始めて知ったことですが、彼女はプライベートの時間は資格取得のための勉強をしており、毎日寝る間を惜しんで勉強に励んでいました。

 

仕事だけでなく、自己研鑽にも余念がない彼女のことを応援したくなり、僕も夜食を作ってあげたり、仕事を手伝ったりと、彼女を応援することがとても楽しいと感じていました。

 

ストイックすぎる彼女

ただ、仕事もプライベートも一切力を抜かず頑張っていた彼女。あまりの張り切りっぷりは心配になるほどで、僕は彼女に「体を壊しては元も子もないから、もう少しペースダウンしたほうがいい」と伝えていました。しかし、彼女に僕の言葉は届かなくて……。

 

そして、頑張りすぎてしまったためか、彼女は過労で倒れてしまったのです。幸い、体調はすぐに回復。頑張っていた資格取得の試験にも合格することができ、これで少しは休めるだろうと思っていたのですが……彼女はすぐに次の資格取得を目指して勉強を始めました。

 

彼女の体が心配で「少し休んだほうがいい」と何度も声をかけましたが、やっぱり彼女に僕の声は届きません。目標が高いのはいいことだと思います。けれど、あまりのストイックについていけず、僕は次第に一緒にいることがつらいと感じるようになってしまいました。

 

 

その後も彼女を応援していたのですが、付き合っているというよりお世話をしているような感覚に陥り、「なんだか恋人という関係ではない」と感じるようになりました。結局、彼女とは3年交際したあと別れたのですが、僕と別れたあとも彼女は次々と難関資格を取得。最終的には起業を決意し、会社を去っていきました。

 

どちらかと言えばのんびりした性格の僕とストイックな彼女では、生き方や考え方が違ったのかもしれません。彼女の成功を願いつつ、僕は僕のペースで生きていこうと思っています。

 

著者/匿名
イラスト/sawawa

 

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