いつもデートのお金は彼もち
彼とお付き合いしているころ、デートの食事代や遊び代はすべて彼が出してくれていました。仕事もきちんとしていましたし、ボーナスもある様子。
また、3年間お付き合いする中で、ブランド物のアクセサリーをプレゼントしてくれたり、旅行に連れて行ってくれたりと、出してくれることが当たり前とは思わないものの、いつも率先してお金を払ってくれる彼に感謝の気持ちでいっぱいでした。
友人からの1本の電話
ある休日、彼と一緒にいつものように外食をしていたとき、彼のもとへ友人から1本の電話がかかってきました。その友人は私も何度かお会いしたことがある方で、私ともSNSで繋がりがある人でした。
彼は電話に出るため10分ほど離席。その後、何もなかったような顔で帰ってきました。彼に「何の電話だったの?」と聞くと、「今度、飲み行こうって誘われた!」と言うので、このときは何も疑問も持たずに終わり……。
しかし、後日その友人から私に、SNSのメッセージで「お前の彼氏に100万円貸している。代わりに金を返せ」とメッセージがきたのです。
借金の総額を聞いて驚き!
私はその友人からすべてを聞きました。あの電話があった日、私は彼からもらったブランド物のアクセサリーの写真を自分のSNSにアップしていました。彼の友人は、私の投稿を見て「なんでこんなにお金があるんだ?」と疑問に思ったよう。急いで彼に電話をしたところ、はぐらかされたと言うのです。
驚いた私が彼を問い詰めると、なんと、この友人だけではなく、その他数人の友人に借金があり、また奨学金の返済も滞納していることがわかりました。総額に、数百万円の借金でした。
私は頭の中が真っ白になると同時に、お付き合いしてきた3年間をとても悔やみました。しかし、そのとき私の年齢は20代半ば。「もう、この人との結婚は考えられない」と思いすぐに別れを告げ、彼の元から身を引いたのです。
私は、付き合って3年経つまで彼の借金に気づけなかった自分をしばらく責めました。しかし、落ち込んでいる私を見て、「結婚前に気づいてよかったよ」と友人から励まされ、すごく納得し、前を向くことができました。
あのとき、私のSNSにメッセージをくれた彼の友人には感謝しています。そして、今の夫とお付き合いするときは、はっきりと「借金はありますか?」と聞いてからお付き合いを始めました。
著者/なかまるあゆみ
イラスト/アゲちゃん
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