子育てに関する常識は、時代とともに変わります。親の世代では当たり前だったことが、現代ではそうでないこともあります。それにもかかわらず、自分や夫の親に「こうしたほうがいい、ああしたほうがいい」と口出しされるとイラっとすることもありますよね。そこで代表的な子育ての世代ギャップとその対処法をご紹介します!
1:離乳食を口移し
昔は、大人が噛んでやわらかくしたものを赤ちゃんに食べさせるのが普通でした。だけど今は、唾液を通して虫歯菌などがうつることがわかっており、口移しで食べさせるのはやめるべきとされています。その事実は親世代にはあまり知られていないので、いまだに一度口に入れたものを食べさせようとすることが……。
「ばい菌扱いされた!」と機嫌を損ねてしまわないように、「虫歯にならないように私たち親も気を付けているんです」と、きちんと理由を説明してやめてもらいましょう。
2:抱き癖
泣いている赤ちゃんを抱っこしようとしたら、「抱きぐせがつくわよ!」と言われたことはありませんか? 昔は、赤ちゃんを抱っこしないほうが自立心が養われると考えられており、泣いてもあまり抱っこはしなかったようです。たしかに抱っこしないで放っておくと赤ちゃんはいずれ泣きやみます。ですが、それは泣いても自分の要求が通らないというあきらめからで、決して赤ちゃんにとっていいことではありません。
もし「抱きぐせがつく」と言われたら、抱っこはパパやママとの大切なスキンシップ。安心をもたらす大切な行為で、愛情を育むうえで必要不可欠なものなのだと理解してもらいましょう。
3:紙おむつを否定
親の世代では、紙おむつは高価なものだったため、布おむつが主流でした。そのため、「紙おむつはもったいない」「手抜きをしている」という感覚を持っている人も少なくないのです。たしかに、布おむつは低コストなどのメリットもありますが、洗濯など、親の負担も大きいもの。どちらが「いい、悪い」ということではなく、子育てをする親のライフスタイルや考えで選ぶべきことです。
布おむつのほうがいいと言われても、「今は紙おむつも安くなって、性能もすごくいいんですよ」と受け流せばOK。時代が違うのですから気にやむことはありません。
おじいちゃんやおばあちゃんも、孫かわいさに口を出してしまうだけで、決して悪気はないもの。「今はこうなんですよ」とやんわり説明して、それでも納得してもらえなければスルーしちゃいましょう!(TEXT:高橋じゅんこ)