※厚生労働省「平成29年(2017)人口動態統計の年間推計」より
22日、厚生労働省が人口動態統計の年間推計を公表し、2017年に国内で生まれた日本人の赤ちゃんは94万1千人と見られ、2年連続で100万人割れを見込んでいることがわかりました。一方、人口の自然減は11年連続となり、自然減は過去最多の40万人超えとなりました。
出生数は94万1千人、日本の人口減少はさらに加速
厚生労働省の「平成29年(2017)人口動態統計の年間推計」によると、前年に初めて100万人を割った出生数が、今年はさらに約3万6千人減少し、94万1千人を見込んでいるとのことです。一方で、死亡数は134万4千人と、前年より約3万6千人増加する見込みとなりました。
そのため、死亡数から出生数を引いた数である人口の自然減は40万3千人と推計されており、前年よりも約7万人増と増加傾向にあります。日本の人口減少がより一層加速しているということが明らかになりました。これには、「主な出産世代である25~39歳の女性における人口の減少傾向が大きな要因」との見方もあるようです。
※厚生労働省「平成29年(2017)人口動態統計の年間推計」より
合計特殊出生率は6月に公表予定
合計特殊出生率というのは、その年次の15歳から49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもの。これは、1人の女性が一生の間に産むと見込まれる子どもの数に相当します。人口を維持できる水準は2.07とされ、将来の人口が増えるか減るかをみる指標にもなります。2016年の合計特殊出生率は1.44でした。
「平成29年(2017)人口動態統計月報年計(概数)の概況」により、2017年の合計特殊出生率が公表されるのは、来年6月予定とのことです。
※参照:厚生労働省「平成29年(2017)人口動態統計の年間推計」