歯の痛みが我慢できず歯医者へ行った夫
夫は数カ月前から、たびたび「奥歯のほうが痛い」と訴えることがありました。私も心配して夫の歯をチェックしてみましたが、パッと見では虫歯や炎症している箇所は見当たりません。痛みもしばらくすると治るらしく、夫はそのまましばらく放置して生活していました。
しかし、やがて我慢できないほどの痛みを感じるようになったため、夫は歯医者へ行き、診察を受けることにしたのです。そして、診察が終わり医師から結果を聞いたところ、3本ある親知らずがすべて虫歯になっていることがわかりました。
親知らずについて学ぶ私
私は夫に親知らずがあることは知っていましたが、私のまわりには夫以外に親知らずのある人がいないため、「親知らずとは歯にかんする何か」程度の知識しかありませんでした。そのため、夫から「親知らずがすべて虫歯になっていた」という報告を受け、なぜそのような事態になってしまったのかと、原因がまったくわからず非常に驚きました。
夫に話を詳しく聞くと、親知らずとは奥歯のさらに奥に生える歯なので非常に磨きにくく、虫歯になりやすいとのこと。また親知らずが生えていて得られるメリットがあるか聞いてみると、夫からは「ないと思う」との回答が。
私はメリットのないものが生えてくる人体の不思議に驚きつつ、「奥歯ですら歯は磨きづらく感じるのに、それより奥にあるのなら、なおさら管理は難しいよな」と納得したのでした。
抜歯のため大学病院まで行くことに
検査の結果、夫の親知らずは非常に抜きにくいということがわかり、大学病院で抜歯をおこなうことになりました。当日、抜歯自体は無事に完了。しかし抜糸後はかなり痛みがあったようで、就寝時に痛み止めの効果が切れて夫が「痛い……」と言いながら目を覚ます、という日が数日ほど続きました。
痛みがある程度和らいだあとも、固い食べ物を食べるのはNGで、具材は極力小さく切った上でやわらかく煮る、辛いものは当然NG、といったような制限が続き、顔にも多少のしびれがあったようです。料理は私の担当ということもあって、献立には非常に苦労し、また夫がつらそうにしている様子を見て、親知らずのやっかいさをしみじみと思い知ったのでした。
現在、夫はほぼ元通りまで回復していますが、一方でまだ3本のうちの1本しか抜歯が完了していないため、この苦労があと2回は続くことが決定しています。非常に面倒ですが、夫はそれ以上に大変だと思うので、そばで支えたいと思います。
著者/百田
イラスト/おんたま
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