軽い生理に変化が…
中学1年生で初潮を迎えた当初、私の生理は「生理痛なし」「経血は少量」「日数は1~3日」という、とても軽いものでした。生理不順でいつ生理になるかわからないドキドキ感はありましたが、生理痛や経血漏れの心配がほとんどなかったため、生理に対するストレスもほぼゼロ。
しかし、体が成長するにつれて生理周期が整っていくと、徐々に経血量が増え日数も5日程度に。じんわりとした軽めの生理痛も体験し「何だか最近、生理が変化してきたな」と感じていたのです。
大量の経血にびっくり!
ある生理中、学校の休み時間にトイレへ行くと、今まで経験したことがないほどの経血がナプキンにべったり付着していました。
前回のナプキン交換からそれほど時間も経っておらず、私は「この短時間で、こんなに血が出たの!?」とびっくり。ナプキンを新しい物に替えながら「急に経血量が増えるなんて、何かの病気なのかも……」と不安になりました。
しかし、生理の悩みを学校の先生や友だちに話していいのかわからなかった私は誰にも相談できず、授業が終わったあとダッシュで家まで帰って……。
祖母の言葉にほっとする
帰宅後すぐに家族全員が集っているリビングに向かい、半泣きで「ねえ! 生理がおかしいよ! めっちゃ血が出る!」と叫んだ私。父は少し気まずそうに、母はポカーンとしていましたが、祖母が私の肩を叩き「どれ、見てやろうか?」と言ってくれました。
生死に関わると必死になっていた当時の私に羞恥心はなく、祖母と一緒にトイレへ。そっとナプキンを見せると祖母は、ふむふむと確認したあと「大量だけど大丈夫だと思うよ」「たいていの女の人はこれくらい血が出るよ」と教えてくれたのです。
念のため、その後婦人科を受診し診てもらいましたが。医師も祖母と同じことを言っていました。そして、その後は体の異常もなく、次第に生理周期も安定していくように。
最初に軽い生理を経験したことで自分にとっての基準ができてしまい、初めての大量出血に取り乱してしまいました。祖母には見苦しいものを見せたと申し訳なく思いますが、心配させないようにと気づかってくれたことに感謝しています。
※正常な月経期間は3日~7日以内とされています。しかし、普段と異なる生理症状があった場合は、必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者/ごとうゆき
作画/ののぱ
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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