一体何ごと!?
息子が小学1年生のころのお話です。学校にも慣れて、少し気が緩んでいたんだと思います。その日は、日中に用事があって家事を進められず、息子が帰ってきたあとに食事の準備や掃除をする忙しい日でした。
掃除機をかけるために洗濯かごを部屋の隅に置き、息子にソファーの上へ移動するよう言いました。ソファーがある居間の掃除を終えて玄関で掃除機をかけていると、突然ドン! という大きな音と泣き声が聞こえてきます。一体何ごと!? と思って音がした居間へ慌てて向かうと、息子が洗濯かごの近くでうずくまってました。すごい勢いで泣くので「どうしたの!?」と聞くと、なんとソファーの上から隅においてあった洗濯かごにジャンプしたそうです。「腕が折れたぁ! 痛い!」と泣きじゃくる息子。いくらなんでもそんなことはないだろうとなだめていたのですが、一向に痛みが引かない様子で、みるみるうちに腕がパンパンに。急いで病院に行くと、骨折していました。しかも複雑骨折で、手術でボルトを入れることにまでなってしまい……。
小さな子どもは脱臼や骨折をしやすいと聞いてはいましたが、こんなに簡単に骨が折れるとは思っていませんでしたし、まさか家の中で複雑骨折をすることがあるなんて、とびっくりしました。大人が思ってもいないようなまさかの行動をするということを改めて頭に置き、危なそうな物は子どもの手が届かないところに片付けることが大切だと学んだ出来事です。
作画/森田家
著者:桜木 ももた
10歳のわんぱくな男の子を育てるママ。趣味は料理で、海外のいろいろなレシピにチャレンジ中。