夫が作ってくれたものは、まさかの!?
吐き気と戦いつつ、娘の様子を見ながら夫の夜ごはんができるのを待っていた私。私のためにおかゆを作ってくれているのだろうと思っていました。しかし、1時間経ってもまだ完成しないのです。この間、吐き気と格闘しながら娘をみるのはなかなかつらいものがあり、夫に早くしてと思ってしまいました。
料理開始から1時間半ほどが経ち、ようやく夜ごはんができたと夫が呼びに来てくれました。席についた私と娘の前に置かれたのは……。
香草の効いたビシソワーズでした。
吐き気でしんどい私。そのにおいすらも受け付けず、「ごめんね……、食べられそうにない」と謝りました。すると、夫は「せっかく手間暇かけて作ったのに!」と怒ってしまったのです。本当はおかゆが食べたかったとは言えませんでした。
それから数カ月後――。
今度は夫が体調を崩しました。寝込んでいる夫に、「何なら食べられそう?」と聞いたところ、不機嫌そうな声で「おかゆ」と言われました。「この状況で香草が効いたビシソワーズが食べられますか?」と質問したい気持ちをおさえて、おかゆを作りました。
おかゆを作ってくれていると思い込んでいた私も悪いのですが、体調の悪いときは、「何が食べたい?」「何が食べられそう?」と聞いてもらえるとうれしかったなと思いました。手の込んだ料理を作ってくれたことにも感謝はしていますが、とても驚いた出来事でした。
夫が体調を崩したときに「おかゆ」が食べたいと言ったので、次はきっとおかゆが作ってくれると思います。
著者:ぽて子/女性・薬剤師。5歳の女の子と2歳の男の子を育てる母。薬局で働くパート薬剤師。夫は多忙な救急医、実家は県外、ワンオペ育児に奮闘中。
イラスト:まげよ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています