余計なお世話です!
パートで働き始めた私。採用の面接時に50代の男性上司から「お子さんのことで休むことがあっても、大丈夫だからね!」と言ってもらえていたので、安心して働いていました。
ある日、息子が38度の熱を出したと保育園から連絡が。私は急いで男性上司に「息子が熱を出したそうなので、早退させていただきます」と伝えます。上司はすぐに了承してくれましたが、早退の準備をする私の背中に向かってニコニコ笑顔で「発熱ねぇ。ちゃんとごはんあげてる? 栄養足りてないんじゃないの?」と言ってきたのです。食べむらがあり、一生懸命作ってもその日の気分で食べてくれないことも多い息子。毎日一生懸命食事の準備をしていることは上司にも話したことがあるのにそんなことを言われ、悲しさを感じると同時にカチンときました。
怒りを堪えて帰る支度を続けていると、男性上司は「うちの犬もさあ、食事の栄養を考えるようになってから風邪引かないよ」と笑顔でアドバイスをしてきたのです……。我慢ならなかった私は「早退するのは申し訳ないですが、私もきちんと栄養バランスを考えてごはんをあげています!」と伝えると「冗談じゃん! 怒らないでよ~」とまったく反省する様子はなし。仕方がないので、その日はそのまま帰ることに。
その晩、上司から言われたことを夫に伝えると「すぐに早退させてくれるのはありがたいけど、そんなことを言うのは確かにひどいね……。次からは何か言われる前に、急いで職場を出ちゃいなよ」とやさしくアドバイスをしてくれました。
冗談の言葉に言い返したのは大人げなかったかも……と私は反省。夫の言うように、早退するときは、できるだけ早く職場を出ることを決意。その後も、息子の体調不良で早退することが何回かありましたが、上司の冗談なのか嫌みなのか分からない妙なアドバイスを聞かずに済んでいます。
作画/ Pappayappa
著者:阿部花緒里
3歳の男の子と夫との3人暮らし。やんちゃな息子に振り回されっぱなしで、しばらく帰れない覚悟で公園へ行く日々。