ありがたいけど、恥ずかしい…!
手荷物がたくさんあり、どうしても抱っこすることができなかったため、息子をカートに乗せようとしました。しかし息子は大グズり。抱っこしても仰け反ったり、髪の毛をつかんだりと大暴れ。
夫に代わっても息子は泣き止まず、また周囲の人たちの視線も感じ、なんとかしなくてはと焦っていました。そんな時にあるおばあさんが近づいてきて「あら、元気のいいこと。一体どうしたのかい。」と話しかけてくれました。しかし、やさしい言葉に安心した次の瞬間、私は凍りついてしまいました。
「ぼくちゃん、あまりおじいちゃんとおばあちゃんに迷惑かけていけないよ。」と。そのころ私は家事・育児・仕事が忙しく、自分のケアは後回し。その時もほぼすっぴんで髪の毛もボサボサで、服は着心地が楽なものばかりチョイスしていました。だから祖父母に間違われたのかもしれません。そのおばあさんは私たちが足早にその場を離れようとしてもずっと大きな声で「おじいちゃんおばあちゃんに迷惑かけるんじゃないよ。」と言っていました。
ありがたいのですが顔から火が出るほど恥ずかしかったです。とても忙しくて自分のことが後回しになっても、最低限のケアはして、高齢出産での子どもですが、ずっとかわいいママでいられるように頑張りたいと思いました。今はシートマスクをしながら家事や育児をするなど、頑張っています。
作画/市田スナオ
著者:神宮寺 花蓮
長い妊活の末授かった息子を育てる母。お笑いを見るのが好き。