生理痛がわからない!
今でこそ生理痛が重くなり、毎月憂うつな気分で過ごしていますが、出産前の私はまったくと言っていいほど、生理痛がありませんでした。下腹部痛や腰痛に見舞われることはほとんどなく、「生理痛がつらい」と話す女性にも共感できません。生理がきても生活に支障はなく、いつもラクに過ごしていました。
そんな中、妊娠して出産が近づいてきたころ、私は「生理痛ってどんなものだろう」と考えるようになったのです。
「生理痛のような」ってどんな?
というのも、妊婦雑誌やネットなどで、陣痛を生理痛で例えるような体験談をよく目にしたからです。もちろん個人差はあるでしょうが、私が見たかぎりでは、「陣痛は生理痛の何倍も痛い」「陣痛の始まりは生理痛のような痛みに似ている」と書かれた声が多かったと記憶しています。
初産なら誰しも陣痛の痛みは未知数で、「どれくらい痛いのだろう」「いざ陣痛が始まったら陣痛ってわかるのかな?」などと不安になると思います。生理痛がない私は、特に不安でした。「生理痛のような痛みだから、陣痛がきたらこれが陣痛だとすぐにわかる」と言われても、私にはそもそも生理痛がないので、想像がつかないのです。
いざ陣痛が始まったら…!?
出産予定日が近づくと、少しの痛みでも「これが陣痛かも!」と思っては病院に連絡し、病院に行っては医師や助産師さんから「まだまだですね」と言われ、帰される。これを何度も繰り返すこととなりました。結局、陣痛がくる前に破水して入院となりました。
入院してから陣痛がきたのですが、いざ陣痛がくると「痛い」ということがよくわからず、ベッドでうんうんうなっている状態でした。
部屋にきた助産師さんから「もしかして陣痛きてるんじゃないの?」と言われ、私はここでようやく「あぁこれが陣痛か……」と気づいたのでした。
産後に生理痛を感じるようになり、ようやく「生理痛と陣痛は全然違う」とか、「確かに陣痛の始まりは生理痛の痛みと似ていたかもしれない」とわかるようになりました。
結局、初産で帝王切開になってしまったので、その後の出産も帝王切開になり、陣痛を体験したのは一度きり。生理痛を知ったあとなら、もっとうまく陣痛にも対応できたのかも……?なんて思っています。
著者/うみの るな
イラスト/sawawa
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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