彼の実家でトイレを借りると…
ある冬の日のことです。私は彼の実家にお泊まりにきていました。あいにくその日は生理1日目。体調はあまりよくなかったのですが、彼のご両親も交えて私たちは楽しい時間を過ごしていました。
彼の実家にはトイレが2つあります。1階にあるトイレは彼と義父に加え、来客のお客様用です。1階のトイレは女性があまり使用しないためか、サニタリーボックスが置いてありません。私は彼の実家に行くと、いつも1階のトイレを借りています。2階にはご両親の部屋と妹さんのお部屋があり、2階のトイレはプライベート専用となっているようでした。
トイレにアレを置き忘れた!
1階のトイレで生理用ナプキンを交換し、いつもの通り持ち帰ろうと思っていました。使用済みナプキンをくるくると丸め、中が見えないようにしてから壁のふちに置き、トイレを流してからポーチに入れて持っていこうと思っていたのですが……。
ふと考えごとをしたら……一瞬にして生理用品の存在を忘れてしまったのです。手に持っていれば忘れなかったのですが、壁のふちに置いてしまったので気づくこともなく、そのままトイレを出て部屋に戻ってきてしまいました。
彼に指摘されてハッ!
トイレの中に使用済みナプキンを忘れたことにまったく気づかないまま、それから約1時間が経過。婚約者がトイレに立ち、部屋に戻ってくると、彼はどうしたらいいのかわからないような顔をして、私にこそっと「置きっぱなしだったよ」と呟きました。
「なにが?」と言いかけましたが、すぐにピンときた私。誰かに見られないうちに!と急いでトイレに向かい、丸まった状態の生理用品を回収しました。
自分の家ならまだしも、彼の実家で使用済みの生理用品を置き忘れてしまい、恥ずかしさと自己嫌悪でいっぱいになりました。この1時間の間に、彼以外は1階のトイレを使っていないようのでホッとしましたが、もし誰かが入ってしまっていたら……と考えると、とてもおそろしかったです。
この事件が起きてからは、誰かの家のトイレを借りる際など、使用済みの生理用品を持ち帰らなければいけない場面では、必ず生理用品を持ったかどうかを確認してからトイレを出るようにしています。忘れっぽい私ですが、こんな失敗はもう二度としないと誓ったのでした。
著者/深田 もえ
イラスト/マメ美
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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