子どもを連れて、手ぶらで遊びにくるママ友
2歳の娘と同い年の子どもがいるママ友は、週に1回くらいの頻度でよくわが家に遊びに来ます。しかし、いつも子どものお世話に必要な物を何も持ってこないのです。遊んでいるとまだ2歳なので、おむつ替えも必要ですし喉も乾くようで……。「ごめん! おむつとおしり拭き忘れたから貸して!」「お茶かジュースもらっていい?」と申し訳なさそうに頼んできました。
最初は忘れただけだと思い気にしていなかったのですが、そんなやりとりが5、6回続き……。ママ友も「あ、今日もおむつ貸して」と軽く言ってくるようになり、私は「持ってくる気ないじゃん……」とモヤッとするように。また、「貸して」と言われても、おしりふき数枚やジュースを返してもらうわけにもいかず、さらにモヤモヤ。とはいえ、ママ友と話す時間でかなりリフレッシュしていた私は、気まずい関係になることを恐れて不満を言い出せずにいました。
そして再びママ友が遊びに来た日のことです。子どもたちがおやつを食べ終わったあと、「最近、おやつのあとも歯磨きをしっかりするようにしてるんだ」と言うママ友。わが家は朝晩しか歯磨きをしていなかったので感心していると、ママ友が「娘ちゃんの歯ブラシのストックある?」といつものように頼んできます。さすがに衛生用品まで貸せないよ! と焦った私は「なかったと思うし、あってもさすがに貸せないよ」と伝えます。ついでに「おむつとかも今度から自分で忘れずに用意してきてね!」とやさしく注意してみることに。すると、ママ友は笑いながら「え~ケチ~! そんなんじゃ他のママたちから嫌がられるんじゃない?」と言ってきたのです。私は「そんなわけないでしょ!」とツッコみたい気持ちを堪え、とにかく歯ブラシは貸せないと伝えます。すると、じゃあ家でしようかなと言ってそそくさと帰ったのです。それ以来ママ友に誘われても断るようにして、距離を置くようになりました。
仲良くしたい相手でも、ときには本音をぶつけ、関係を見直す必要があると感じた出来事です。
作画/ひのっしー
著者:沢田 かほ
イヤイヤ期真っ最中の2歳の娘を育てるママ。初めての育児に毎日奮闘中。