2024年上半期(1月〜6月)に誕生した男の子22,245名の名前に見られた「クラシックネーム」を紹介します。
「○郎」は人気がある?
「○郎」といえば、元プロ野球選手のイチローさんが思い浮かぶのではないでしょうか。そのほかにも、俳優の石原裕次郎さんや渡部篤郎さん、元SMAP・新しい地図の稲垣吾郎さん、芸術家の岡本太郎さんなど、錚々たる著名人が並びます。
2024年上半期に生まれた男の子の名前ランキングを見ると、最も上位にランクインしていた「郎」がつく名前は、97位の琥太郎(主なよみ:こたろう)でした。
100位台でのランクインはなく、次点は247位の虎太郎(主なよみ:こたろう)、そして789位の凛太郎(主なよみ:りんたろう)と、大きく差が開きます。2024年現在、「郎」でがつく名前はあまり多くは見られませんでした。
「○平」の今
「○平」もクラシックネームのひとつ。「平」で終わる名前の著名人では、俳優の椎名桔平さんや松下洸平さん、お笑い芸人・くりぃむしちゅーの有田哲平さんなどが活躍中です。
2024年上半期生まれの男の子の名前の中で最も多かった「○平」は、122位の「桔平(主なよみ:きっぺい)」でした。「桔平」の「桔」という漢字は、桔梗(ききょう)をイメージさせ、近年男女とも人気のある、植物に由来する漢字を用いた「ボタニカルネーム」のひとつです。
続いて、437位の「恭平(主なよみ:きょうへい)」、789位の「翔平(主なよみ:しょうへい)」と、「〜郎」同様、上位のランクインは見られませんでした。
「○太」は根強い人気
令和の今でも根強く人気があるクラシックネームは「太止めネーム」でした。
俳優の峰竜太さんや古田新太さん、松田翔太さんや桐谷健太さん、若い世代ではNumber_iの神宮寺勇太さん・岸優太さんなど、世代問わず名付けられている名前と言えます。
2024年上半期に生まれた男の子の中で、最も多く名付けられた「太止めネーム」は18位の「颯太(主なよみ:そうた)」でした。「颯太」は、2023年の男の子の名前年間ランキング40位から、やや順位を上げるという結果となっています。
続いて、48位の「陽太(主なよみ:ようた、ひなた)、97位の奏太(主なよみ:かなた、そうた)、105位の瑛太(主なよみ:えいた)と、コンスタントなランク入りが見られました。
衰えない人気「○すけ」
もうひとつ、現在でも多く名付けられる名前に、「すけ」で終わる名前があります。「すけ」 には、助、介、輔、亮などさまざまな漢字が用いられているので、今回は男の子のよみランキングを見てみましょう。
2024年上半期に最も多く名付けられた「すけ」で終わる名前は、35位の「そうすけ」でした。「颯佑」「湊介」「奏介」などが、主な漢字として挙げられます。
以降は、107位の「おうすけ」、139位「こうすけ」、149位「りゅうのすけ」と続きます。
「〜太」という名前ほど上記ではないものの、「すけ」で終わる名前は昭和、平成、令和と、長く親しまれ続けた名前と言えるでしょう。
ジェンダーレスネームや一音ネームがトレンドの近年でも、クラシックネームは安定的に名付けられていました。それでも、クラシックネームの中での人気の差は大きくあります。人と被らない名前をつけたい、という人は、「〜郎」や「〜平」が狙い目かもしれませんね!
photo:@haru03.22_swhさん(ベビカレメイト)
<調査概要>
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方
調査期間:2024年1月から6月各月1日~25日
調査件数:22,245件(男の子)