数日間の入院生活は至って順調で、「手術をした!」という感じはすぐ薄れていきました。しかし……。
生々しい傷痕を目にして思ったこと
首に貼られていたテープが透明のものに変えられ、鏡を見てギョッとしました。思っていたより大きな傷痕。しかも黒い糸で縫い付けられて腫れていたので、より目立って見えました。
実は手術するにあたり、傷痕についてはあまり気にしていませんでした。
私の母が同じように甲状腺を手術したとき、手術の痕を隠したいからとストールを巻いていたのですが、そのときも内心「そんなに気にしなくてもいいのに」と思っていました。
でも実際に自分の喉にある大きな傷を見たら急に人目が気になってしまい、夫にストールを持ってくるようにお願いしました。
ちなみに、退院後抜糸して少しすると傷痕はだんだん目立たなくなりました。
でもそれまでの数カ月は、出かけるときはだいたいスカーフやストールを巻いていました。
多分周りの人はそこまで見ていないと思います。でもちょっとでも誰かの視線を感じると、「傷を見られたのかな」と感じてしまう……。
自分が同じ立場になってみて、手術後の母の気持ちがやっとわかりました。
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「そんなに気にすることないのに」ということが、実際に自分の身に起こると感じ方に変化が起きるとことってありますよね。
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