や、やめてー!
学校から帰ってきた息子が、目に涙を浮かべなから「先生に、この作文は発表しないほうがいいかもねって言われた……」と落ち込んだ様子で話しました。一生懸命書いたのにそんなこと言うのは、かわいそうだ! とイラッとしながらも、冷静に「ママに作文読ませてくれる?」と言って、読ませてもらうことに。
すると作文には、『お母さんは夜ごはんのお片づけが終わってお風呂に入ったあと、とてもおいしそうにビールを飲みながらテレビを見ています。僕はおいしそうにビールを飲んでいるお母さんが大好きです。酔っ払ってくると抱っこして! と言ってきて、とてもかわいいです』と私の醜態が書かれていて、思わず驚愕してしまいました。
息子がこんなお母さんを「かわいい」と思ってくれていることには、とてもうれしかったのですが、たしかにみんなの前で発表されるのは恥ずかしいと思い、「お母さんのことを書いてくれてすごくうれしかったし、とてもじょうずに書けているけれど、お母さんのかわいいところは、2人だけの内緒にしてほしいな」と言って、別の内容を書いてもらうことに。
子どもは親のことをよく見ているんだと思い、息子の前ではもう少ししっかりしようと心に決めた出来事です。
著者:堂本晴/30代女性・主婦。1児の母。体験談を中心に執筆している。
イラスト:赤身まぐろ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています