パーティーゲームをしよう!
わが家には反抗期まっしぐらな中2の息子と、小4の娘がいます。息子は勉強が苦手であり、学年順位は下から数えられるほどです。私が「勉強しなさい!」と言っても「後でやる」と口答えをして遊んでばかりでした。夫は放任主義なため、息子に何も言いません。
私が息子や夫に対してカリカリしていたときのことです。ある日、夫が家族仲を高めるためにコミュニケーションの場を作ろうと「みんなで(パーティー)ゲームをやろう!」と持ちかけてきました。子どもたちはゲームと聞くと喜んでいて、とても乗り気でした。
ゲームに熱が入りまくる夫
翌日、夫が仕事帰りにボードゲームを購入して帰宅すると、ボードゲーム大会が始まりました。ゲームの中盤あたりから、子どもたちよりも熱が入っている夫の姿に驚きます。
息子の番が回ってきたときのこと。息子が次の一手に時間をかけて悩んでいると、夫が驚きの発言を繰り出しました。息子の横から「鍛えてない脳みそで考えたってムダだろ!早くしろよ〜」と言い出したのです! 夫の発言に少しムッとした表情を見せた息子でしたが、夫は高学歴であり言い返せない様子でした。白熱した夫は止まらず、そのまま頭脳を生かして夫が勝利しました。
大人気なく勝利した夫に対して、息子は「次は負けねーからな!」と言っており、夫は「今の脳みそじゃ俺には勝てんな!」と大笑いしていました。
夫の発言にムキになった子どもたち
どうやら、ゲームに負けたことと、夫に言われた「今の脳みそじゃ俺には勝てんな!」のひと言が、息子の心に火をつけたようです。
翌日から部屋にこもって勉強するようになった息子と娘。息子は理解できますが、なぜか娘まで勉強をし始めました。気になったので娘に理由を聞いてみたところ、「私もお父さんに勝ちたいもん!」とのことでした。
その後、息子と娘の成績はグンっと伸び、学校の先生や友だちから褒められたことでうれしくなったのか、今ではさらに勉強に励んでいます。「ゲームをしよう」という案は夫の作戦だったのか不明ですが、結果オーライでしたし、夫には少し感謝しています。
著者/灰ジン
作画/おはな
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