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「その子は不幸になる」おなかの中の娘に義母が突然不吉な予言⇒断言する理由を思い切って聞いた結果…

初めての子どもを授かったときの話です。夫と2人で決めた名前をおなかに向かって呼びかけて、子どもに会えるのを楽しみにしていました。しかし、義母のとある言葉で何年も苦しむ羽目に……。

「その子は不幸になる」

子どもの名前が決まったことを夫が義母に伝えた数日後、義母から「その子には不幸が訪れる。子どものうちに大怪我をするよ」と信じられないことを言われたのです。私は頭が真っ白になり、早く生まれてこないかなぁとウキウキしていた気持ちがズーンと落ち込んでしまいました。どうしてそんなことが断言できるのか聞くと、「有名な占い師に名前を占ってもらったのよ。大怪我、気をつけたほうがいいわよ〜。あははは!」と軽々しく笑いながら経緯を説明されました。

 

占いの結果を信じるのか信じないのかは人それぞれだと思いますが、私はなんだか怖くなってしまって、無事に生まれてきてくれたあとも常に大怪我のことが気にかかってしまい……。元気で活発に動きまわる3歳くらいの時期も、本当に大怪我をしたらどうしよう、もしそうなったら義母に「だからあのとき言ったじゃない〜」と言われそう、何より子どもにそんな不幸が降りかかってほしくないと思い、少しの怪我もしないようにと常に気を張り詰めた育児が続きました。

 

あれから20年ほどたった今では「子どもは怪我をして当たり前。気をつけるに越したことはないけど、気を張り詰めすぎる必要はないんだ」と言えますが、当時は初めての育児で余裕がない中、とにかく大怪我をさせたらいけないと余計な心配をしてばっかりで苦しかったです。占いで名前の運勢を調べるのは孫のためだと義母は言っていましたが、親が自発的にするのと、勝手に占われて結果を聞かされるのとでは全く意味が違うと思いました。まずは私たち夫婦に占ってもいいか相談をするか、せめてネガティブな内容は心にしまっておいてほしかったです。

 

人のために何かしようとするときは、本当にその人のためになるのかを一度考えることが大切だと改めて感じた出来事でした。ちなみに子どもは20歳になり、心配した大怪我は一度もすることなく、立派にひとり立ちしていきました!

 

 

作画/森田家


著者:田中 洋子

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