夫の信じられない行動
娘が生後8カ月で、まだ歩けないころの話です。義実家に帰省中、朝に物音がして起きると、先に目を覚ました娘が夫の枕元に座っていました。何か手に持って遊んでいるのでよく見ると、それは夫のメガネ。つるの部分を持ち、折りそうな勢いで振っていました。「それはパパのだから遊んじゃダメだよ~」と注意しながら急いで取り上げます。しかし、何だか違和感が……。なんと、あるべきレンズが1つ入っていないのです! よく見るとフレーム部分のネジも1つありません。「え、まさか誤飲していないよね!?」と、私はパニックになりながらも急いで娘が座っていたあたりを探すと、無事にレンズと一緒にネジも見つけることができて一安心。
夫を叩き起こして状況を説明すると、「えっ?!」と慌ててメガネをかけ始めますが、片側にしかレンズがはいっていない状態で使えるわけもなく……。「もう! 直さないといけないじゃん」と言い始める夫。その姿に私はカチン! レンズでの怪我やネジの誤飲の可能性があったのに心配しない夫を「まずは娘の心配をしてよ!」と一喝。夫はハッとしたように「娘ちゃん大丈夫!?」と駆け寄ります。夫とは「怪我しなくてよかったね」「小さなネジだから、飲み込む可能性が高かったよね」と話しました。ホッとしたと同時に、万一の想像をしてゾッとしたのを覚えています。
義両親に、娘がメガネで遊んでいて事故になりかけた話をすると驚かれました。義両親もメガネを掛けているので、メガネを外したら子どもの手が届かないところに置くように全員気をつけることに。0歳で歩けなくても、どこへ行き何をするかわからないと驚かされ、教訓になった出来事でした。
作画/ひのっしー
著者:大谷りほ
4歳の娘と1歳の息子を育てるアラサーママ。共働きで転勤族。夫はいつも繁忙期のように帰宅が遅いため、平日はほぼワンオペ状態で仕事と育児に奔走している。家の中のBGMは娘のおしゃべりと歌声。