「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。ママさんたちのリアルな悩みに、助産師さんはどのように答えてくれているのでしょうか。
Q. 水分摂取をしない息子が心配でおかしくなりそうです
1歳半を迎えたくらいから、息子がお茶やお水の水分補給を全然してくれません。ここ最近、血眼になってストローマグやコップを持って息子を追っかけ回す日々です。食事はモリモリ食べるので、そのときは汁物を出すようにしていますが、寝起きや外出後、お風呂上がりに飲もうとしないので本当に参ってしまいます。
以前はお茶もじょうずにコップ飲み、ストロー飲みができていました。1歳半を迎える前日ごろ、さらにじょうずにお茶をゴクゴクと飲むようになって、すごくうれしくなってめちゃくちゃほめたんです。そうしたら、その翌々日くらいから突然コップでもお茶を飲まなくなり、えー? 何でよ?! 数日前あんなにじょうずに飲めてたやん?! と、ヤキモキしたのがことの発端でした。
パンをお茶なしでもくもくと食べている姿を見ていると、本当に大丈夫なのか?と不安でおかしくなりそうです。脱水症状になったら……という心配もあってか、水分補給をさせようとすると、動悸や頭がカーッと熱くなる症状? が出るようになってしまい……。甘い飲み物で済ませることはあまりしたくありません。現在2人目を妊娠中で、こんなことでイライラするのもよくないのは分かっているのですが、どうしても必死になってしまいます。助けてください。
宮川めぐみ助産師からの回答
息子さんが思うように水分を摂ってくれないのですね……。飲めないわけではないということは気分的なものだと思いますので、追いかけると反対に飲まないかもしれません。そして、それがまたストレスになってしまうと思います。いつでも気が向いたときに飲めるようにマグなどをそばに置いておいてください。そして、目の前で質問者さんが飲んで見せてあげるといいと思いますよ。とってもおいしそうに飲んでくださいね。
おなかに赤ちゃんもいて大変なところをとてもよく努力されていると思います。毎回の食事には汁物を引き続き出していただき、食材も水分量を多く含むものを選んで使うようにするといいと思いますよ。水分を摂れていないとおしっこの出が悪くなりますが、そちらはいかがでしょうか? 量が少ない、濃い色のおしっこが出るということがなければ、問題ないかと思います。頭が熱くなったら、ゆっくりと大きく深呼吸をしてみてくださいね。
※参照元:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー〈 https://baby-calendar.jp/talk/topic/detail/25111 〉
赤ちゃんの水分補給について。水分不足だとどうなる?
水分が不足すると、脱水症状を起こすことがあります。赤ちゃんの身体は小さく、体温調節が未熟です。大人は体内水分量が60%ですが、赤ちゃんは70~80%と、とても高く、大人に比べて水分が必要ということになります。
では、どのような兆候が出たら脱水状態が疑われるのでしょうか。目安があると分かりやすいですよね。
・機嫌が悪い、元気がない
・顔が赤い
・くちびるが渇いている
・脈が弱い
・発熱している
などなど。いつもと赤ちゃんの様子が違うときは注意してください。
水分補給をするときの注意点
さらに、水分を与えるときは下記のことに注意してください。
水分はこまめに飲ませる
水分はこまめに飲ませるようにします。授乳の時間や朝、昼、夜の離乳食以外にも、水分を飲みましょう。たとえばお外遊びのとき、お昼寝から起きたとき、お風呂上りに。ママのルールを決めてもいいですね。
ジュースではなくお茶や湯冷ましを飲む
水分は、お茶か湯冷ましをおすすめしています。ジュースやイオン水は甘いので、できるだけ飲ませないようにしましょう。
一回の目安量
生後0~5カ月なら1回20~30ml、6~11カ月で30~50mlがだいたいの目安となります。
食事の前は大量に与えない
食事前にたくさん水分を飲んでしまうと、おなかがいっぱいになってごはんをあまり食べてくれないことがあります。飲むとしても少量を心がけましょう。
離乳食に汁ものを用意
離乳食に汁ものを用意すると、自然と水分を身体に入れることができますね。ご飯(おかゆ)にも、水分が多く含まれています。
※参照元:ニュース(食・レシピ)「暑い夏になる前に赤ちゃんの水分補給をおさらい!」〈 https://baby-calendar.jp/smilenews/detail/1618 〉
うまくいかなくてイライラ……そんなときは
最後に、質問者さんのようにうまくいかずイライラしてしまうとき、先輩ママが実践しているクールダウンの方法をご紹介します。
- 私が育児相談で教えてもらったのは「イラッ」としたとき、目をつぶって数を数えること。人の怒りの感情は、発生してから6秒間がピークだといわれているそうです。これが私にいちばん効果のあった方法でした。(ママライター田中由惟さん)
わが子は食にあまり興味がないのか、なかなか食事が進まない日々を過ごしています。毎食、食べてくれないと、私もイライラしてきます。私が怒って子どもが泣くことはあっても、食べるようにはならないので、そんなときは私の気持ちを落ち着けるために歌を歌うことにしました。「パクパクモグモグ、あーおいしい♪」と適当な歌ですが、子どもも気分が少し変わるのか、ひと口、ふた口と食べてくれることがあります。また、ときどきパパやお姉ちゃんがアーンして食べさせてあげると、素直に食べてくれることもあります。(ママライター村上八重美さん)
わが子の予防接種や健診があると、私は前の日から憂鬱でイライラしてしまうことがよくありました。何時に授乳しておけばうまく移動できるかなど、子どもを連れて出歩くことの大変さを痛感していたからです。そんなときは事前に自分へのご褒美を用意しておくと、ホッとして気持ちに余裕が生まれます。ハイハイし始めたわが子の安全を確かめつつ、甘さ控えめのコンビニスイーツをこっそり食べていました。(ママライター斉藤あやさん)
片付けするまでに時間がかかったりされるとどうしてもイライラして怒鳴ってしまうため、そういうときは息子をなるべく見ないようにしました。すると、「片付けようね!」と言ってからすぐではなく、もう少し遊びたい欲求を自分の中で満たしてから数分後に片付けを始められることに気付いたのです。それが分かり、今では何ごとにも真剣な表情で取り組む息子を見ているのが大好きです♪(ママライター桜井あきさん)
みなさん、いろいろな方法で乗り越えているのですね。毎日子どもと接していると、イライラしてしまうこともあるかもしれませんが、ワンクッション置いたりご褒美を設けたりしながら、うまく自分の感情と折り合いをつけて育児を楽しんでくださいね。