ヘアスタイルに華やかさがなくなった
私は小さいころから髪がきれいだと言われて育ち、そんな髪が自慢でした。そのため息子を出産するまではずっとロングヘアでしたが、息子と一緒にお風呂に入るようになり、簡単にシャンプーができるセミロングに変えました。このときも自慢だったロングヘアへの執着はありましたが、息子のためにとセミロングにしたのです。
それから20年以上ストレートのセミロングを変えたことは一度もありませんでしたが、アラフィフの髪はだんだん細くなり、以前のようなツヤやコシもなくなり、全体のボリュームも減り、今までのような華やかさはなくなってしまいました。
そのため、今日こそ変化した髪質に合ったヘアスタイルに変えようと決心して美容院に行くのですが、老いを認めてしまうような気がして、結局長さをそろえる程度で思い切って変えることはできませんでした。
年だからと諦めず、現実を受け入れる潔さが大切
私は髪の変化を見るにつれ、今まで通りのヘアスタイルを維持することはできないと感じるようになりました。ファション誌などを見ても、ある程度年齢が高くなるとショートにしたほうが似合うイメージもありました。でも、自分の毛質や雰囲気に合ったヘアスタイルにしたほうが良いと思いつつも諦めがなかなかつかなかった私は、ヘアスタイルを変えることができませんでした。
しかし、あるときグレイヘアにした女性の潔さについて書かれたコラムを読んで、気持ちをガラッと変えることができたのです。そのコラムは「白髪が目立つとすぐに毛染めをして老いを隠していた著者が、潔さこそ本来のすてきな自分をつくり出すことができることに気付き、思い切ってグレイヘアにした」という内容でした。
それを読んだときに年だから仕方ないという諦めではなく、現実をきちんと受け入れる潔さこそ次への一歩のためには必要なのではないかと感じたのです。
潔さは50代からの美の出発点
まずヘアスタイルを思い切って変えようと思ったのはなぜかと考えました。答えは、変化に合わせたヘアスタイルにして、すてきな自分になりたかったのです。つまり、そのために諦めなどまったく意味がなかったことに気付きました。私は髪の変化を寂しいこと、悲しいこととして捉えていましたが、それは当たり前の変化なのだと潔く考えることができれば、より早く変わることができたのではないかと思ったのです。
そして、美容師さんと相談をして、細くコシのなくなった髪を短くカットすることでボリュームを持たせ、毛染めで傷んだ部分も切り落とし、今の髪質をじょうずにカバーできるショートボブにしてもらったのです。
あれほどぺったんこだった前髪もボリュームが出ました。また、両サイドは軽やかな動きが感じられるようなカットをしてもらい、美容院の鏡の中の私は想像以上に若々しく見えました。
まとめ
今回、自分の中で年齢による髪の変化という現実を直視したくなかった自分に気付き、潔さの大切さも理解することができました。美容院で思い切ってショートボブにした帰り道、変化できたことがうれしくてとても晴れやかな気持ちでした。そしてこれからは、今の自分に似合ういろいろなヘアスタイルに挑戦していきたいと思っています。
これからいろいろな部分で諦めを感じるような変化がたくさん出てくると思います。でも、現実をしっかりと直視する潔さを持ってしっかりと前向きに、すてきな50代に突入したいと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:井出さくら/40代女性。子どもは独立し今は夫と2人暮らしの主婦。大好きなアクセサリー作りを仕事に。収入は少ないけど好きなことなので意外と気に入っている。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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