スーパーの駐車場で慌てた様子の家族に遭遇
子どもの保育園のお迎えに行く途中、よく利用する近所のスーパーへ立ち寄りました。駐車場を運転していると、停車中の車内で慌てている様子の家族がいるのが見えました。
駐車を済ませ車を降りて店内に向かう途中、その家族が車内で何をしているのかが見えてきました。どうやら、お子さんが体調不良で嘔吐してしまったようです。
車が停まっている駐車場の地面には吐しゃ物が広がっています。お子さんのおでこには冷却ジェルシートが貼ってあり、ぐったりしていました。
最初はあるあるな光景だと思ったのに…
車内では、父親と母親、祖母らしき年配の女性の3人で子どもの体を拭くなどしていました。私はその様子を見て「大変そう。何か手伝えることはあるかな」と思い、声をかけることに。
というのも、私も以前に子どもが外出先で吐いてしまったときに、周りの方に声をかけていただき、店員さんを呼んでもらって、とても助かったことがあったからです。
私は「大丈夫ですか? 店員さんを呼んできましょうか」と声をかけました。
返ってきた言葉はなんと!?
すると子どもの母親から「余計なことしないでよ !店員が来たらこっちが掃除しないといけないじゃない!」と怒鳴られたのです。私は最初、何を言っているのか理解できませんでした。
父親と祖母は母親が言っていることを当然と思っているのか無反応で、私のほうを向くことすらありませんでした。あぜんとして何も言えない私のことは無視したまま、その家族は子どもと車内だけ片付け終えると、車で走り去って行ったのです。
小さくなる車を見ながら、私はやっと、「店員さんが来てしまったら、駐車場に落ちてしまった吐しゃ物も自分たちが片付けなくてはならなくなるのが嫌」だと言っていたのだと理解しました。
結局、自分ひとりではどうすることもできなかったので、お店に入り、店員さんに事情を伝えました。お子さんが嘔吐してしまったのを見て良かれと思って行動したことでしたが、余計なことをしてしまったかなとも反省……。しかし、公共の場で自分たちが汚した場所を片付けずに放置するのはNG行為だと感じます。改めて反面教師になった出来事でした。
著者:秋本かなこ/2019年生まれと2021年生まれの兄弟を育児中ママ。元気な兄弟とパワフルな毎日を過ごしている。
作画:うちここ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)