子どもの性別にこだわりすぎる夫
妊娠中から「男の子がいい!」と言い続けていた夫。おなかの赤ちゃんに「○○くん」と話しかけたり、「一緒に野球するんだ」と夢を語ったりと、男の子が生まれてくることを楽しみにしている様子でした。性別はどちらでもうれしいと思っている私は、夫の態度にうんざり。しかし何か言い返してけんかになっても嫌だな……と思い、夫に何も言ってはいませんでした。
その後の健診で赤ちゃんは女の子であることが判明。夫に伝えたところ、「え、女の子なの……?」とあきらかに動揺し、「男の子がよかった……。絶対男の子がよかったのに……」とボソッと言います。は!? と思いながらも、特に何も言い返さないまま翌日に。
すると夫は「見てこれ! 健診では女の子って言われていたのに、出産当日に実は男の子だったって人もいるんだって!」と、検索した出産エピソードを見せてきました。性別がわかってもまだ男の子にこだわり続ける夫にあきれて「はいはい」と適当な返事をしていると、夫は「どうしたの? 興味ないの? もしかしてマタニティブルー?」としつこく聞いてきます。
あまりのデリカシーのなさに「性別はどっちでもいいの!」と夫にキレたい気持ちもありましたが、「夫なりに子どもに関心を寄せているってことよね」と、ひたすら心を落ち着かせることに専念。
結局生まれる寸前まで男の子を期待していた夫ですが、生まれてきたのは健診で言われた通り女の子。残念そうにするかなと覚悟していた私ですが、生まれたばかりのわが子をみて、かわいくて仕方がないよう。夫はすぐ「性別なんてどっちでもよかったね」と言いました。あれだけ男の子がいいって言っていたのに、あまりの変わりようにビックリ。
しかし、女の子だとかわいがってくれないのでは!? と少し不安もあった私は、夫の態度を見て安心しました。娘が1歳になった今では、一緒に遊ぶことを楽しんでいます。
男の子に執着していた夫にうんざりしていましたが、そこで何か言い返すと、喧嘩になっていたかもしれません。時には夫の発言をスルーしておくことで、良好な関係を保てることもあると感じた出来事です。
著者:小田ひな/20代・主婦。おてんばな1歳の女の子とおふざけが好きな夫の3人家族。毎日ハッピーに過ごすことがモットー。初めての子育てを楽しんでいる。
イラスト:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています