譲ったお下がり服をフリマで売るママ友
1歳の次女と同い年の子どもを育てるママと、支援センターで仲良くなりました。ママ友はいつも次女の服を見ては「かわいい服着てるよね♡」と褒めてくれます。褒められてうれしいものの、すぐ着られなくなることに悩んでいた私は「うちはほとんど長女のお下がりを次女が着ているの。お下がりいっぱいあるけど、すぐにサイズアウトしちゃって着られないのもあってさ〜」と少し悩みを漏らしました。するとママ友はキラキラした目で「私の娘、次女ちゃんと同い年だから着れるかもしれない! 着なくなった服をうちの娘にくれる? 娘の手持ちの服少なくて困ってて〜」とおねだりしてきます。勢いよく求められて少し驚きましたが、エコになるかもなと私は思い、着なくなった服を5着くらい譲ることに。
ママ友はとても喜んでくれたので私もうれしかったのですが、その数日後、ママ友のSNS投稿を見ていると、なんと! 先日私が譲った子ども服の写真がアップされており「次のフリマで販売予定のお洋服! お安くします♡」と告知していたのです……。しかも「ちょっと汚れあります」「名前タグはカット済」などのキャプション付き。趣味で定期的にフリマに参加していることは知っていたのですが、譲った服をそのまま横流しでフリマに出品していたなんて……。言葉も出ませんでした。しかもママ友から「海外ブランドものの子ども服とか余ってない? 汚れが少なめのやつ〜」とおねだりメッセージが来て、私はゲンナリ。ママ友は初めて会っときにSNSを交換していたのを忘れていたのかもしれません。それ以来、「譲れる服はないの」とはっきり断っています。
フリマで子ども服が売れたかどうかは確認していませんが、数回しか会ったことのないママ友を信用しきっていた私が軽率だったと反省しました。今後、物の譲り渡しは、きちんと信頼関係が築けた人とするようにしようと心に決めた出来事です。
著者:矢田むぎ/40代・ママライター。3歳と1歳のおてんばな姉妹を育てるママ。頑張りすぎない子育てを自己分析し毎日にぎやかに過ごしている。家族が寝静まったあとのひとり時間が大好き。
作画:ひのっしー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年6月)