私は自然分娩で赤ちゃんを産みました。出産予定日が近づくにつれ、陣痛ってどんなに痛いのだろう……と、体験したことのない痛みに対して恐怖しかありませんでした。今回は私が感じた、陣痛とはどのようなものだったかをお伝えします。
陣痛は「波」のイメージ
陣痛を実際に体験して感じたことは、陣痛は「波」のようだったということです。痛みが波のように押し寄せては引いていくのと同じような感覚でした。
最初のうちは痛みが弱くて短い波のようでしたが、しだいに強くて長い波になっていきました。いきなり強くて長い波がきたわけではなく、波と波の間には休憩が入ります。痛くないときまで痛がらず、しっかり身体を休ませることを意識しました。
陣痛中はどんなもの?
腰や股関節、背中など陣痛中に痛みを感じる場所は人それぞれだと思います。知人たちからは、特に腰が痛かったという話もよく聞きました。
私の場合、陣痛が始まったころはおなか全体、陣痛がすすむにつれて恥骨付近というふうに、痛む場所が上から下へと変化していきました。お産間近になると腰や会陰、肛門付近に痛みを感じたように思います。赤ちゃんが下降するとともに、痛む場所が変わると感じました。
陣痛は「進める×逃す」もの
実際に出産を経験して、陣痛は「進める」と「逃す」ものだと思いました。この2つのバランスがあるからこそ、お産が進んでいくと感じます。
陣痛の痛みが強くなってくると、痛みに耐えようと呼吸を止めてしまうことがありました。しかし、そうすると赤ちゃんに十分な酸素が届かないそうです。陣痛の間もしっかり呼吸をする大切さも学びました。陣痛がやってきたら赤ちゃんを下へと押し出すイメージをして、深呼吸をしながら痛みを逃しました。
ゴールをイメージしながら陣痛と向き合い、自然に身を任せるとリラックスできました。陣痛が始まれば、赤ちゃんに会えるまであともう少し。頑張ってくださいね。
著者:田中由惟
一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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