わざわざ遠いトイレに行く私
中学生で初潮を迎えた私。周りの友だちは生理についてオープンに話していましたが、私はどこか恥ずかしさがあり、初潮を迎えたことを必死に隠していました。そのため、ナプキンを替えに行くときも、ナプキンポーチを持っていたら周りにバレると思い、制服の内ポケットに入れて、教室から遠いトイレに行っていました。
そこのトイレは利用者が少なく、休み時間になってもほとんど人に会うことがありません。けれど、万が一誰かがきたときを想定して、ナプキンをビリビリと剥がす音が鳴らないように、ゆっくりショーツから外し、サニタリーボックスのフタも音がしないように開閉していました。
いつものトイレが使えない!?
しかしあるとき、いつも生理のときに使用していたトイレが、改修工事のため使用禁止に。教室近くのトイレに行くのが嫌だった私は、ナプキンを極力交換しなくてもいいように、夜用のナプキンをつけて登校しました。
どうにか耐えられることを願いましたが、授業終わりに椅子から立ち上がった際、経血が漏れてしまっているのを発見。トイレに行かざるを得ない状況になり、とりあえず椅子をきれいにしてから、教室の近くのトイレに駆け込みました。
トイレでびっくり
幸いにも、経血漏れの量は多くなく、そこまで制服の汚れも目立ちませんでした。真っ赤に染まってしまったナプキンを音が鳴らないように剥がし、新しいナプキンを装着。そして、静かにサニタリーボックスを開けて捨てようとしたところ、たくさんのナプキンが捨ててありました。
さらに、他のトイレの個室からは、ビリビリと勢いよくナプキンを剥がす音が……。こんなにもみんなは気にせずにナプキンを交換しているのか!と、びっくりしました。それから私は、生理を気にしすぎるのをやめて、教室から近いトイレでもナプキンの処理をするようになりました。
著者:渡辺 さあや/20代・大学生
イラスト:もふたむ
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年6月)
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