きゅうりって丸ごと冷凍できるの?
冷蔵庫や野菜室よりも長持ちする冷凍保存。いざ解凍して食べてみたら、食感が変わってガッカリしたことがある人は多いですよね。
野菜を冷凍すると、内部に氷の結晶ができて細胞膜が破れます。その結果、解凍したときに水分が流れ出て、スカスカになったり水っぽくなったりしてしまうんです。
とくに、トマトやきゅうり、ナスといったみずみずしい野菜は、食感が悪くなりがち。
きゅうりは、洗って水気をふき取り、ラップに包んで凍らせることで約3週間持つといわれていますが、正直あまりおすすめできません。
冷凍保存はなるべく避けて、どうしても食べきれないときだけにしておきましょう。
【検証】冷凍きゅうりを解凍してそのまま食べてみた!
どれだけ冷凍きゅうりが残念な食感になるのか、実際に食べてみてお伝えします。
まずは、冷凍きゅうりをラップに包んだまま3分ほど流水に当て、半解凍の状態にします。解凍しすぎるとフニャフニャになるので、少し芯が残る程度に留めておきましょう。
ラップを外して手でぎゅっと水気を絞り、食べやすい大きさに切ってさらに絞ります。
拍子切りにしてそのまま食べてみました。
……これはあかん。
皮は少し歯ごたえが残っていますが、それ以外の部分がブヨブヨしていて水っぽいんです。きゅうりの魅力であるシャキシャキ感が完全に失われています。
そして、噛むほどにジワッと染み出してくる味気ない水分。イメージしているきゅうりとは完全に別物でした。
サラダとして食べるのはかなりキツイので、調理法を工夫して楽しむのが良さそうです。
・おいしさ
★☆☆☆☆
理由:きゅうりのシャキシャキ感が失われ、魅力が激減。
工夫次第で意外とイケる?おすすめアレンジ2選
冷凍保存で食感が大きく変わってしまったきゅうり達。なんとかおいしく食べられる方法はないかと思い立ち、2つのアレンジを試してみました。
10分で完成!お手軽ピクルス
まずはピクルスを作ってみました。
厚めの輪切りにし、キッチンペーパーで包んでしっかり水気を絞ります。ポリ袋に甘酢ときゅうりを入れて10分置いたら完成!
普通は半日から一日漬け込む必要があるので、こんなに早く作れるのはうれしいですね。
冷凍することで細胞壁が壊れるため、味が染み込みやすくなるんです。独特の食感は変わりませんが、味はちゃんとピクルス。
食感が気になる場合は、細かく刻んでタルタルソースやホットドッグなどに使うと良いですよ。
・おいしさ
★★★☆☆
理由:半日から一日かかるピクルスが、10分で作れるのはありがたい!刻んで使うと割り切れば問題なしです。
中華風きゅうりの炒め物
続いては、豚肉と一緒に炒めてオイスターソースで中華風に味付けしてみました。
ピクルスと同様、調味料が中まで染みています!しっかりと水気を絞って強火でサッと炒めたことで、水っぽさがあまり気になりません。
やわらかい食感も違和感なく楽しめるので、使い道に迷ったときは加熱して食べるのがおすすめ。
ちなみに、きゅうりに含まれるビタミンCは熱に弱いので、火を通しすぎないようにしてくださいね。
・おいしさ
★★★★☆
理由:味がしっかり染みていて、生で食べるのとはまた違ったおいしさでした。
冷凍きゅうりの活用法
冷凍きゅうりは解凍してそのまま食べるとイマイチですが、ピクルスや炒め物にアレンジすることで無駄なく使い切れます。
食べきれず腐らせてしまう前に、ぜひ一度試してみてください!