家事育児をしなくなった夫
共働き夫婦の私たちには、1歳0カ月の娘がいます。娘が1歳になり、育児に少し慣れてきたことをきっかけに夫は仕事から帰宅後、ハイボールを飲むのが日課になりました。お酒を飲むことに関しては特に問題はなかったのですが、夫はそのままソファで眠ってしまうように。以前は、家事育児を一緒にしてくれていたのですが、今では平日に娘とコミュニケーションをとる時間はほとんどなく、ほったらかしの状態が1カ月ほど続いていました。
はじめは、仕事の疲れもあるし仕方ないと思いそのまま寝かせ、ひとりで娘を見ながら家事をしていたのですが、次第に「私だって働いて帰ってきているのに、なぜ夫だけ家事育児をせず寝てるんだろう……」とモヤモヤするように。しびれを切らした私は「家族3人で過ごすことは大事なんだよ! 娘との時間をもっと大切にしてよ」「お酒を飲むのはいいけど、飲み方を考えて」とやさしく伝えました。しかしそれを聞いた夫はふてくされて、ムスッとした顔に。そして、「うるさいな! 父親は黙ってどしっと構えているだけで十分だろ!」と逆ギレして、そのまま寝室にこもってしまいました……。私はポカン。なぜそんなことを言われないといけないのか……。もう夫を頼るのはやめようかなと悲しくなりました。
そして翌朝。昨日に引き続きまだ拗ねている夫が、朝ごはんをリビングで食べていたのですが、娘がニコニコと夫の足元に歩いていき、ズボンの裾を引っ張りながら「じーじ! じーじ!」と言い出しました。娘は夫と関わる時間が少ないせいか、夫のことをたまにしか会わない義父と同じような存在だと思っているようです。娘の言葉にショックを隠せない夫。「娘に勘違いされるのはいやだ……」とポツリ。その後、お酒を飲むことをやめ、以前のように家事育児に参加してくれるようになったのでした。
さすがに娘からパパ扱いされなくて、お酒の飲み方を反省している様子。言葉で伝わらないことにモヤモヤしていましたが、思わぬ形で人の意識は変わるのだなと感心した出来事です。
著者:小田ひな/20代・主婦。おてんばな1歳の女の子とおふざけが好きな夫の3人家族。毎日ハッピーに過ごすことがモットー。初めての子育てを楽しんでいる。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年6月)