何もない場所を指差して笑う娘
1歳の娘は義母が大好き。泣いていても義母の家へ行くとスッと泣き止み、途端に笑顔になることもありました。義母も娘が遊びに来るのを心待ちにしているようです。その様子をほほ笑ましく思っていましたが、少し気になることが。義母の家で、娘は何もない空間を指さして大喜びするのです。一方でわが家ではそんな行動をしないので、不思議に思いつつもあまり気にしないようにしていました。
そんなある日、また義母の家で同じ行動をする娘を見て、私は「おばあちゃん家、広くて楽しいね〜」と声をかけました。すると夫が「そういえばあっちにおじいちゃんの仏壇があるな」とボソリ。少し怖く感じ、娘を部屋の反対側に連れて行きましたが、変わらず仏間があるほうを指さして笑うのです。すると義母が急にシビアな顔つきになり、「目に見えんもんと話していたら、向こうに連れて行かれるよ」と言ってきます。普段は穏やかな義母のその様子にゾッとし、それ以来、娘の謎の行動がなくなるまでは仏間にはあまり近づかないようにしています。
私自身まったく霊感がなく、まだ言葉を発しない娘が何を見て喜んでいるのかは謎のまま。しかし、知らぬが仏という言葉もあるように、なるべく気にしないようにしようと感じた出来事です。
著者:伊藤まりな/20代・ライター。1歳の娘を育てるママ。娘が生後7カ月のときに復職。夫は残業で帰宅時間が遅く、平日はワンオペに奮闘。子どもを寝かしつけたあとに、こっそり食べるスイーツが日々の楽しみ。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年6月)