家の中にいる「おじさん」の正体は…?
テレビに映る60代後半くらいの俳優の男性を指さしながら、「このおじさんだぁれ?」と聞いてきたと思ったら、娘は続けて「ここにいるおじさんと一緒だね」と衝撃の言葉を口にします。 びっくりして「家の中にこのおじさんがいるの!?」と聞くと、娘は自分の頭の上を指さして「ここ」と言うのです。娘には幽霊が見えているのかもしれないと気づき、ゾッとしました……。恐る恐る「そこにおじさんがいるの? ......怖くないの?」と聞くと「うん、ニコニコしてる」と答えてくれました。娘ちゃん、その話怖いよ! と寒気がしましたが、そこで私はハッとします。
実は先月、伯父が病気で他界したのです。住んでいる場所が遠く、娘に会ったのは生まれてすぐのころだけ。もしかすると娘に会いに来てくれたのかな? と考えた私。伯父はメガネをかけて、やさしい笑顔が印象的でした。ちょうど映っていた俳優さんもメガネをかけたやさしい雰囲気の人だったので、娘は同じおじさんなのだと思ったのかもしれません。娘には「そのおじさん、娘ちゃんに会いたくなって来てくれたのかもしれないね」と伝えました。
娘に見えていたのが本当に伯父なのかは謎ですが、怖いという気持ちはなくなりました。もし伯父だったのであれば、会いに来てくれたんだとうれしい気持ちに。娘がもう少し大きくなったら、伯父の話をしようと決めた出来事です。
著者:長嶺 りょう/30代・ママライター。3歳の女の子を育てるママ。寝る瞬間までおしゃべりを続ける娘の横で白目を剥きながら、大好きな推しのことを考えて現実逃避中。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年6月)