とりまるねこぽちゃ その裏で、夫が不倫していて相手が妊娠していることや、それを知ってノリコさんをさらにぞんざいに扱って追い出そうとする義家族の作戦を聞いてしまいます。
ノリコさんは義家族の態度に悲しみ傷ついたフリをしながら、見守りカメラを家の各所に設置して、離婚が有利になる証拠を着々と集めることにしました。
すると、ノリコさんの不在時に、義家族が不倫相手を家に招いていることが発覚！ 見守りカメラ越しにアサヨから誘われ、2人で会うことにしたノリコさん。
そこでアサヨから、実は義家族に仕返しがしたくて夫に近づいたと告白されます。
15年前、アサヨは当時小学6年生。不況のあおりに耐え忍んでなんとか続いている町工場を営む、両親と暮らしていました。そこに現れたのが若き日の義父です。
義父から仕事を持ちかけられたアサヨさんの父は、設備投資などハードルが高いものの、長期契約の大きな仕事に、工場社員と一致団結して取り組むことに。
しかし、生産が始まった段階で突然の契約撤回を告げられ、倒産を余儀なくされ、悪い噂まで流されてしまったのです。そして……。
倒産、そして離婚！引き裂かれた家族の運命は…
八方塞がりになったアサヨの父は、町工場をたたむことに。住んでいた家も売り払い、アサヨの両親は離婚を決めます。
「貧乏でもいいから、お父さんも一緒がいい！」
アサヨは涙ながらに訴えますが、家族が元に戻ることはありませんでした。
遠い地で、母と2人暮らしを始めたアサヨでしたが、その生活は苦労の連続。
貧乏を理由に学校でからかわれたり、近所の人から噂されたり、肩身の狭い思いをしたのでした。
母と初めての2人暮らしには、かなりの困難が待ち受けていたようです。
アサヨも学校での人間関係の面で、苦労したことでしょう。
きらいになったから別れたわけではない家族。お金がないという状況以上に、家族の形が壊れてしまったことが、アサヨの心に暗い影を落としたのかもしれません……。
せめて遠く離れた父には、長く生きてもらいたかったですね。
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