娘が1歳になったころ、そろそろ手洗いの習慣をつけていきたいと思いました。しかし、促してみると「やりたくない」と嫌がることもしばしば……。どうすれば手洗い習慣がつくのか悩みました。そこで今回は、わが家の体験をもとに、子どもの手洗い習慣が身につくポイントをお伝えします。
生活習慣は自然に身につかない
保育園に通っていた息子は、1歳代から手洗いをする習慣が身についていました。保育園生活で身につけた習慣だと思います。保育園に通っていない娘の場合は、当然のこと私が教えなければ生活習慣は身につきません。
そこでまずおこなったのが、手洗いの習慣をつけることです。「お外からかえったら手洗いよ!」と声をかけて促していました。しかし、のちに私の言葉がけがNGだったことに気づいたのです。
言葉かけのポイント
1歳の娘に手洗いをする理由を伝え、理解してもらうのは難しいことでした。そこで私は、まず率先してお手本を見せることに。そして「洗うとピカピカになった!きもちがいい♪」など、洗ったあとの感想を娘に伝えました。
そうすると、娘も自然とやってみたいという気持ちになるようでした。「やりなさい」という言葉がけよりも効果があったことに気づきました。
娘が使いたくなる洗面所に変身!
水道の蛇口やコップに娘の手が届くよう、キャラクターの踏み台を用意しました。ひとりでも手洗いができる環境に整えることで、自分でやってみようという気持ちが芽生えたように思います。
また、娘の好きなキャラクターコップ、泡で出てくるタイプのハンドソープを使ってさらにやる気アップ!子ども目線になって洗面所の環境づくりをすることも、やる気を引き出すポイントだと思います。
嫌がって手洗いをしないこともありましたが、コツコツ続けていくうち、自然と手洗い習慣を身につけることができました。この体験を通じ、1歳前後の子どもには、手を洗う理由を伝えるよりも、手を洗うと気持ちがいいことを感じてもらうほうが効果的だったと学んだのでした。
著者:田中由惟
一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。