娘の泣き声に乗客がため息…
ある日、娘のご機嫌が悪く支度に時間がかかってしまい、いつもより遅い時間帯のバスに乗ったときのことです。娘が寝てくれてホッとしていた矢先に、中学生の男の子たち5人が大きな声で話しながら乗ってきました。
娘は抱っこの状態で眠っていたのですが、目を覚ましグズグズで泣き始めてしまいす。どうしようと焦っていると、後ろの座席に座っていた年配の女性が「は〜ぁ」と大きなため息。どうする? 遅刻覚悟で次のバス停で降りようかな……と私はさらに焦ります。すると先ほど乗ってきた中学生の男の子たちが「赤ちゃんかわいい」「あ、泣いてる!」「いないいないばあ」「お~い」と娘にかまってくれました。娘は最初はポカーンとしましたが、その後、ご機嫌になりニコニコ笑うではありませんか! 娘をあやしてくれた中学生にお礼を伝えると、「騒がしく乗ってきてすみません」と言ってくれました。ため息をついていた年配の女性も、中学生たちの声かけのおかげか、それ以降ため息をつくことはありませんでした。
娘をぐずらせてはいけないと焦る私よりも、娘の目線に立ち娘の喜ぶことをしてくれた中学生から、娘への関わり方を学んだ出来事でした。
著者:小田 ひな/20代・ライター。おてんばな1歳の女の子と、おふざけが好きな夫の3人家族。毎日ハッピーに過ごすことがモットー。初めての子育てを楽んでいる。
作画:ひのっしー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)