ある日突然、バスに乗るのを嫌がるように
登園バスに乗って保育園に通っていた三男。年少のときは笑顔でバスに乗って保育園へ通っていたのに、年中になったある日、バスを嫌がるようになったのです。
特に心当たりはなく、保育園やバスに嫌なことがあるのかと本人に聞いてみても、理由は話してくれませんでした。
毎朝バス停までは行くのですが、バスが停車すると逃げ出すようになりました。追いかけると、おもしろがるかのように逃げていく息子。遊び感覚なのかと思いながら、毎朝のこととなるとうんざりしていました。
運転手さんに待ってもらいながらも、なんとか乗ってくれてはいたのですが、私にとって朝はストレスの時間になっていったのです。
はっきりしないアドバイスに感じたけれど…
困り果てて、担任の50代のベテラン先生に相談してみると「ずっと続くわけではないですよ」と、あいまいなアドバイスが返ってきました。そのときは「そうなんでしょうか……」と答えながら、本当に困っているのにな、と少しいら立ちも感じました。
しかし、その後半年もたたずに、本当にいつの間にか、息子は嫌がらずにバスに乗るようになったのです。特に何かきっかけがあったようにも思えず、不思議でした。今思えばイヤイヤ期のようなものだったのかもしれません。
当時は理由もわからず、どうしたらいいのだろうとイライラするばかり。あのときは長く感じましたが、今思えば一時のことでした。そんなときこそ、周りの人のおおらかなアドバイスに耳を傾けることが大事なのだなと思いました。
著者:平野るり/40代女性/2008年と2012年生まれの女の子、2013年生まれの男の子の母。個性豊かな3人の年の差きょうだいの育児に奮闘しつつ、子どもたちに日々笑わせてもらっています。
イラスト:ななぎ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年8月)